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「歩兵」

筆者のHNは「歩兵」である。

「歩兵」は将棋駒の中で一番安い駒だが一番重要な駒とも言えよう。

「歩の無い将棋は負け将棋」とはあまりにも有名な格言だが、
まさしく「一歩千金」と言われる所以である。

「歩兵」は個人的に最も好きな駒であり、特に「水無瀬」の歩兵が一番好みだ。

もちろん「錦旗」や「菱湖」「清安(系)」などの歩兵も魅力的なのだが、
筆者が一番古くから親しんできた駒書体なので、その愛着が深いせいだろうか。

ただ同じ書体であっても、作者によってその書体の表情が異なるのも当然だ。
写真は古い駒だが、作風やバランス性などまさしく筆者好みの完璧な「歩兵」である。

もうひとつ、「水無瀬」の歩兵が好きな理由は「と金」にある。

俗に「マムシのと金」と言われるように、下記写真の「と金」の表情は、
いかにもマムシが鎌首をもたげてトグロを巻いているような姿に見えないだろうか?

コイツが2~3匹の群れになり、自陣の中をジリジリ迫ってくる姿は全くタチが悪い。
この嫌味は、将棋を指される方なら1度や2度は必ず経験があるハズである。

将棋駒の原点は、元々「戦人」や「戦物」をイメージして創られたモノだ。

駒師の方々は駒を製作される際、上記のような「疑似的」観点も考慮して、
書体のアレンジを試みてみるのも大変面白い?のではないだろうか(笑)

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「格言」

「盤上の駒を使う」

ある高名な方から教えて頂いた将棋の格言。

将棋は、世界でも稀な「持ち駒を再使用する」ゲームである。
その特異なる性質ゆえか、特に初心者や級位者では次の一手を考える際、
スグに持ち駒を使用しがちな傾向にあるようだ。

そこで、安易に持ち駒を使う事を考える前に、
「まずは盤上にある駒を使う事を考えてみなさい」と言う教えである。

これは主に中盤戦を対象にした格言だが、
これにより「盤面を広く見る」クセもつき、「遊び駒の活用」も図られ、
言われてみれば当然の言葉だが、まさに「極意」である気がする。

実際、筆者も棋譜解説を聞きながら大局観の指導を受けていた際、
この格言に沿った一手を解説され、なんとも深く感心したものである。

しかし、まあ、頭で理解はしていても、実戦で活用出来るかどうかは別問題。
このあたりが実力差でもあり、将棋の難しさなのだろう。

特に筆者の場合は、思考中に盤・駒への美観による「サブミリナル効果」が入る(笑)
上記「格言」の前に、まずコイツをどうにかして撃破しなければならない。。。

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「升田のごとく」

筆者は、よく本を読む。
将棋と同じく、インドア派の自分にとっては誠に相性のよい娯楽である。

先日、ちょっと面白そうな本を見つけた。

「升田のごとく」

そう、あの升田幸三・実力制第四代名人である。

うつ病に苦しむ落ちこぼれサラリーマンが、妻や娘、愛犬など何もかも失い、
失意のどん底に喘ぐ中、ふらりと入った奇妙な古本屋で目にした一枚の揮毫。

「香一筋 升田幸三」

その強大な魂を宿した筆文字から、不世出の天才が語りかけてくる。

「俺は今でも生きている。お前は今を生きているか」

その時、運命が動き始めた!

筆者は、この手の「評文」に弱い(笑)
早速ネットで購入し、その夜のうちに升田式「焼酎の梅割り」を片手に読み始める。

物語の舞台はちょうど12月。タイミングもバッチリである。
ただ、短気で分割読みが出来ない筆者は、本を読むスピードがとても早い。
就寝前には、すっかり読み終えてしまった。

個人的な感想を言えば、ちょっと先の展開が読めがちだったので、
100点満点中65点と言ったところか。
ただ「升田幸三」先生の魅力は存分に体感できるフィクションである。

本作は作中人物として実名が登場するが、遺族の方々には正式にご承諾をいただいている。
それゆえ「もう一つの升田伝説」として楽しむには格好の作品であろう。

不景気でなにかと暗い師走の中で、仕事に疲れた将棋ファンの方にはオススメです。
しかし、筆者のような「一気読み」からの寝不足には、くれぐれもご用心を。

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「妻の小言」

今回の「妻の小言」は抜群に面白かった。

おなじみ渡辺竜王夫人のブログで、毎回その「才」を感じさせる文章が大変に面白く、
個人的によく閲覧させて頂いている。

「ネット将棋」と題した今回の内容は、息子・柊くんのネット将棋デビューの話。
15級という初心者レベルでのイカサマ登録が発覚し、息子の仇を最強の父が討つという、
なんともドラマチックな?仰天ストーリーである。

1年くらい前と言う事は、渡辺竜王がちょうど「永世称号」を獲得した時期。
相手の15級の人は、知らぬ事とは言え、その「永世竜王」に打ちのめされたのである。
指してて急にメチャクチャ強くなったので、かなり驚いただろう(笑)
まるで「大逆転将棋」の現実版のような出来事である。

ただ、上級者でも初心者から登録し、勝ち進んで目標Rまでの到達を楽しむという
「ロールプレイング」的な登録方法は聞いた事もある。

もちろん、最初がイカサマ登録である事には間違いないが、
R点は、結局落ち着くトコロに落ち着くものである。

普通はこの手の登録者に当たると不運とされたものだが、
冒頭の相手の場合は、大変に幸運?と言えるだろうか。

しかし、やっぱりイカサマはいけません。

その昔、麻雀のイカサマ師などは、その技を磨く為に日々練習に努めたと言う。

俗に「怠惰を求めて勤勉に行き着く」と言われた皮肉だが、
同じく勤勉なら、最初から正統派に勤勉でありましょう。

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「強ェ~!」

第22期竜王戦七番勝負第4局は、渡辺竜王の完勝!
なんと4連勝のストレートにて決着してしまった。

しかし、竜王戦での渡辺竜王はホントに「強ェ~!」
シリーズを通して、すべて圧勝だったような印象である。
これで棋界最高賞金を、6年連続での獲得。
まったく、うらやましい限りですな(笑)

それにしても森内九段は、一体どうしちゃったんでしょう?
今回の七番勝負が「4タコ」とは、誰も予想出来なかったハズである。

もうこうなったら、現在好調の順位戦にて奮起いただき、
来年春の「名人戦七番勝負」にて「永世名人対決」を実現させて頂きたい。
谷川九段ともども、是非とも期待しております。

ところで、今回の封じ手は△8五桂。
今回のこの手は、比較的予想しやすかったのではないだろうか?
筆者の予想も(チラッと△6五銀がうかんだくらいで)△8五桂だった。

しかしそれよりも、図から34手目の△4四歩が疑問だったと言う。
実は、ここでは筆者は普通に△4四歩かと思っていた。



62手目の△3七銀なら、まだ分かる気もするが、
こんな序盤の何気ない1手が問題とは、やっぱり将棋は難しいなあ。。。

ナニワトモアレ、今年末の筆者の楽しみのひとつは、これで終わってしまったのでした。。。

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プロフィール

【管理人】
歩兵

【趣味】
将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
将棋盤・駒・棋具に精通?
几帳面な性格?のO型。
愛機はD300(Nikon)


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