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「伝説の男たち」



先日、とある「元・力士」の方から、1枚の写真を拝見させて頂いた。

驚くなかれ、ナント!そこには「ヒゲの大先生」が写っているではないか!

そしてさらに、この写真には更なる大人物の姿が・・・。
そう、あの昭和のスーパーヒーロー「力道山」である!

『力道山と升田幸三』

昭和を代表する、この「伝説の男たち」と一緒にシャッターに収まるとは、
なんとも幸運であり、奇跡的なショットであろうか!

周りに写る面々も、由緒ある財界人の方々だが、力道山氏はこの撮影から約2ヵ月後、
ご存知、不慮の事故により、帰らぬ人となってしまったそうである。

それにしても、やっぱり「写真」とは良いモノだ。

現代ではビデオカメラが台頭してきて、手軽に高画質の映像が撮影できる時代である。
その為、我が子の成長記録など、動画で撮影される親御さんも多いと聞く。

しかし筆者は、あえてアナログ的な「写真」の魅力を唱えたい。

人は「思い出」を振り返る際、ただ動画を観るだけではナントモ味気無い。
「思い出」は、「観る」ものではなく「語る」ものである。

写真に写る風景を体験する者から、言葉を添えて語り継がれる事こそ、
感慨ある記憶として強く脳裏に刻まれ、次代に伝達されていくものではないだろうか。

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「5月祭り」

ブログ復活!!!

年度替りなど身辺諸事情の為、しばらく更新が出来ない状態でした。
本日より通常更新してまいりますので、今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

さて、当ブログ中断の間に「名人戦」は第二局まで終了。

羽生名人の2連勝スタートとなっているが、三浦八段にとって、
やはり環境に慣れていない分、本領発揮とまではいかないのだろうか?

明日より第三局が行われるが、昨年の竜王戦のように、
このままストレートで終わってしまう事だけは避けて頂きたいものである。

さらに9日よりは「大相撲5月場所」も開幕。
ただ、こちらも個人的には、若干の脱力感は否めない。

まあ、何にしても「楽しみ多き『5月祭り』」がやってまいりました!
皆様、どうぞ元気に張り切ってまいりましょー!(笑)




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「蒔絵」



『狐と狸の化かし合い』

実はこれ、漆器の駒箱に描かれた珍しい蒔絵である。

駒箱と言えば、現代では「島桑」「楓」「栃」「黒柿」など、
さまざまな銘木材から造られる作品が主流のイメージだが、
昔は「盤」の側面も、蒔絵で装飾されていたものもあるように、
古い時代には、このように漆器に装飾された駒箱も珍しくない。

木肌の美しさをそのままに楽しむ、近代主流の作風も魅力的だが、
駒の盛上げにも用いられる「蒔絵筆」を、本来の用途に描かれた絵柄もまた、
ノスタルジックな味わいをも感じ、実に楽しいものである。

ところで、将棋を『化かし合い』と形容するのは如何なものか?

将棋は他のゲーム性と異なり、持ち駒などは全て盤上に晒すなど、
偶然性の要素も極めて低い、正々堂々たる勝負である。

筆者は、写真の蒔絵を以下のように解釈する。

「狐と狸が『化かし合い』の勝負を演じ、結局「マヤカシ」では勝負がつかずと、
 真の実力勝負である「将棋」に切り替えた」

このように、見る者の想像を多様に掻き立ててくれるのも、
蒔絵の持つ、ひとつの楽しい醍醐味ではないだろうか。

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「神経衰弱」



作者や書体がゴチャ混ぜにされた駒。

一般的には、駒の扱いとして「タブー」とされている事だが、
愛棋家にとって、これは非常に容易い「神経衰弱」である。

しかし、さすが?の筆者も自分の駒以外では自信が無い。

実は先日、将棋大会終了後の会場に「香車」1枚の忘れ物があった。

大会主催者より、盤・駒バカである筆者に問い合わせがあったのだが、
メールで送られた写真を拝見すると、第一感は「菱湖」である。

しかし、無骨な駒形や書体の表情など、その雰囲気は「機械彫り」で、
通常の見慣れた盛上げ駒などの書体とは、少し異なる点もあった。

「王(玉)将」や「歩兵」ならまだしも、「香車」とは盲点である。

機械彫りなら「あるいは別書体かも知れない」と、一抹の不安が過ぎり、
その場では断言せず、自宅に戻ってから再確認するという失態を演じてしまう。
結局は、第一感どおり「菱湖」だったのだが、なんともお粗末な話だった。

駒作家ならいざ知らず、日常から駒を使って楽しんでいるだけの者にとって、
やはり他人の駒ではその愛着も違うせいか、イマイチ自信が持てないものである。
いやはや、大変に良い勉強をさせて頂きました。

無事に持ち主の手元に戻る事を、心よりお祈りいたします。。。

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「榧」



写真は、鉋削りにて仕上げられた盤面。

当初「日向材」として持ち込まれたこの盤を見て、盤師はしばし沈黙。
やがて無言で計測を始め、荒削り~仕上げ鉋へと作業を進めていく。
作業中、しきりに鉋の削りカスを嗅ぐなど、どこか落ち着きが無い。

しばらくすると「この材は四国の榧だろう」と盤師。
いわゆる高知県「大正榧」である。

はじめ沈黙だったのは、一目見て、若干の違和感を覚えたものの、
その木質は悪くなく、鉋で削ってみるまでハッキリしなかったとの事。
これは日向榧と比較しても遜色ない、大正榧の上等クラスだと言う。

盤師には、様々な産地の榧材を扱う職人もいれば、
特定の産地を中心として扱う職人もいる。

当然ながら、双方とも単に目利きにも優れるものだが、
特に後者の場合、普段と違う産地の榧材が持ち込まれると、
その芳香や雰囲気などから、スグに違いに気付くと言う。
ちなみに中国産は削った感じの木質も堅く、若干酸味かかった芳香らしい。

日向産をはじめとする良質の榧材は、木目もクッキリと鮮やかで、実に美しい。
写真の盤面に升目が引かれた姿を、是非想像していただきたい。

盤側には島桑杢の駒台が添えられ、同材で造られた駒箱が置かれている。
その駒箱からは、筆者好みの「水無瀬」の赤柾駒などが散りばめられ、
駒が並び終えたその盤上は、盤と駒の柾目が融合した素晴らしい景観が完成する。

もし筆者がこの環境で対局したら、おそらく初心者にも負けてしまうだろう(笑)

「人間万事塞翁が馬」

禍福は裏オモテ、とはこんなモノです。。。

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将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
将棋盤・駒・棋具に精通?
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愛機はD300(Nikon)


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