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「駒の手入れ」

将棋駒は、日頃の手入れが肝心である。

普段から対局や研究に使用したり、平箱などに収納し鑑賞して楽しんだり、
各人様々の環境があるが、いずれも手入れを怠った駒は、なんとも悲しい姿である。

駒は「日焼け」の心配があるので、絵画や壺などのように飾っておく事が出来ない。
したがって、通常は平箱などに収納して暗所に置かざるを得ないのだが、
美術品として大量数を所有するコレクターなどは、
駒箱の中に「乾燥剤」を入れるなどの努力?をされている方もおられるようである。

筆者の場合は使用派なので、長くとも、まず3ヶ月以上使わない駒は無い。
そして盛上げ駒の場合、対局以外の研究などでは「布盤」を使用している。

この「布盤」は、筆者が考案して業者に製作させた「特注品」で、
駒は汚れず、キズは付かず、漆は減らず、木地のみ味良く育っていく事が可能。
さらには、深夜の駒音にまで配慮しているというスグレモノ(笑)
その布地の微少な弾力性は、指し心地(着地感)もバツグンである!

しかし、それでも、少なくとも半年に一度くらいは「乾拭き」も励行している。

この「乾拭き」には、続けていれば適度な駒の面取り効果もあり、
駒の手入れ法としては最も有効なものだが、
盛上げ駒などでは、あまり頻繁にやりすぎると、
漆がテカってしまうキライもあるので、注意も必要である。

筆者も1~2組ほど、ほぼ観賞用に近い駒も所有するが、
適度に手や空気に触れさせてやる事も、大切な手入れだと考えている。

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「日々是好日」

最近、連日にわたり将棋関連?による不祥事が報道された。

某・碁盤店店主による強制わいせつ事件や、なんと路上の殺人事件まで発生!
しかし、前者の場合はともかく、後者の場合は意味が分からない。
どんな状況であったにしろ、将棋を指す事自体が「死」に値するとは考え難い。

詳細が不明なので何とも言えないが、何か他の原因があったのではないか?
たとえば、日頃から不満をもっていた近所住民が、酒に酔ったような状態で、
加害者の自宅前で「将棋を指しながら」騒いでいたのかも知れない。

もし、このような場合であれば、「将棋」そのものは全くの無実である。
マスコミには、是非とも「将棋」を悪者にした事を訂正して頂きたいものである。

「酒を飲みながら将棋と語らう」というその魅力は、筆者にもよくわかる(笑)
筆者も夜に自宅で酒を飲み、ほろ酔い気分で部屋で将棋を指していたら、
「パチパチ音がうるさくて眠れない!」と、家族からよく怒られたものだった。

「日々是好日」

古き仏教の教えで、毎日を穏やかな気持ちで過ごす言葉である。

この不景気なご時勢、何かと大変な事もございましょうが、
まぁ、のんびりゆっくり心穏やかに、日々楽しくやりましょうや!

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「駒の指し方」

将棋指しにとって「ピシッ!」という駒音は、なんとも心地よい響きである。
これは自身の意思を示す所作とも言え、指し方にキマリがある訳でもないが、
その強弱やクセなどには、各人それぞれの性格や特徴があらわれる。

加藤(一)九段のように、まるで体重を乗せるかのような迫力のある打ち付けや、
丸山九段のように、まったく駒音を立てずに静かに置くという指し方は、
まさしくその両極端であると言えようか。
また「飛車」や「香車」のような駒は、指で押さえたまま盤上を滑らす傾向もある。
森下九段などは、それでなくとも駒を下から升目まで押し上げる指し方が特徴的だ。

しかし、この駒の指し方によっては、盤や駒(漆)へのダメージにも影響を及ぼす。
激しい打ち付けでは盤に深い指しキズが入り、駒を滑らせては漆が極度に磨耗してしまう。

とは言え、盤や駒の指しキズは歴戦の証でもある。
まして戦局が緊迫した場面では、無意識に指し方が激しくなるのも人情だ。
盤・駒は所詮は将棋の道具であって、これは至極正当な消耗とも言えるのである。

しかしながら筆者の場合、あまり激しい指し方は好まない。
「パチリ」と小味な駒音に、程よく盤への着地感を楽しみたいタイプである。
なにより盤や駒もさほど傷まず、丁寧に木味が育っていく事が最大の魅力だ。
反面、そんな事ばかりに気をとられているから勝負にも集中出来ず、
棋譜も頭に入らないという葛藤があるのも事実である(笑)

さらに指し方のクセでは、「親指」を折る派と伸ばす派にも分かれる。
しかし、これは盤・駒のダメージには全く関係が無いので筆者は特に気にしていない(笑)

俗に「駒より重い物は持たない」と言われるプロ棋士だが、
なんともキレイで長~い指をしているモノですね。

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「駒木地」



筆者好みの「薄斑」木地。

筆者は駒に限らず、棋具全般「使用して楽しむ事」に重きを置いている。
特に、駒の使用に伴う「斑」が浮き出てくる味わいを楽しめるのは、
所有者だけに与えられた特権であり、なんとも言えないタマラナイ魅力がある。
当然ながら「彫り」や「盛上げ」の文字(漆)にも、また違った「用の美」があるが、
何より「自分で育て上げた」という充実感が、更なる愛着を生むのである。

駒は全部で十数組所有しているが、その時の気分や環境によって使い分けている。
若干の使用の偏りはあるものの、個人的には、使用しながら楽しむのには、
実際、このくらいの数が限界であると感じている。

これまで、長年にわたり平箱に仕舞われたままの駒を幾度となく拝見してきたが、
湿気によるカビやシミに侵された駒を見ると、なんとも悲しい気持ちになってしまう。
所有、数十組以上にも及ぶコレクターの方々には、十分なる管理を祈願したい。

写真のような駒木地は、筆者にとってはまさしく「原石」である。
果たして5年10年後には、どんな美しい表情を魅せてくれるのだろうか?

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「王義之」

王 羲之(おう ぎし)は、大昔の中国の書家で、「書聖」と称され、
隷書・楷書・行書・草書、すべての書風を極めた、史上最強の書家と言われている。

その王義之の書が駒字にされた起源は定かではないが、筆者は、
「あまり指し駒には向かない」と言った先入観からか、積極的な関心はもっていなかった。

ところが最近、非常に出来の良い「王義之」作品(写真)を拝見した。
木地も柔らかで、うっすらとした「斑」具合が上品な、いかにも自分好みの雰囲気である。

意外にも「王義之」は、何度かタイトル戦にも登場した事もあるとの話。。。
言われてみれば「歩兵」の崩しが若干大きい感じだが、それ以外はそれほど違和感はない。

「書道」にも興味がある自分は、今やすかっり「史上最強の書家」のファンである。

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【管理人】
歩兵

【趣味】
将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
将棋盤・駒・棋具に精通?
几帳面な性格?のO型。
愛機はD300(Nikon)


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