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「名盤探訪記」1

先日、ご縁あってある「名盤」を拝見させて頂いた。

それはそれは大変に素晴らしい盤で、一目で「日向モノ」とわかる極上盤である。

それもそのハズ、過去には某タイトル戦への登場歴もあり、
盤裏には、しっかり対局者などの揮毫もしたためられていた。
駒は天童の巨匠・伊藤久徳師の「水無瀬」である。

その後、光栄にもナント!その盤・駒にて将棋まで指させて頂く。
まったく筆者には贅沢すぎて、なんともモッタイナイ話である(笑)

しかし、残念ながらその盤にはいくつかの問題点も散見された。

まず、揮毫された盤裏には「ロウ」による保護処理が成されてなく、
経年の保管環境などにより、墨字が幾分カスレてしまっている。

さらには、木口面などの「ロウ」が硬化し、ヒビワレが発生。
「ロウ」にはムラもあり、盤面の「ロウ」はよく拭き取られていない様子。
多少深めの指しキズなども若干気になるところだが、これはもはや仕方がない。

また、ホコリが積もった盤脚も含め、水分などの付着によるシミや斑点など、
なんとも個人的には「ホットケナイ」部分が多数見受けられた。

そこで、将棋を指させて頂いた御礼の意も含めて、
職人モドキ?である筆者が、後日「補修」をさせて頂く事になった。

さあ、久しぶりに筆者による「職人登場」である(笑)
この模様は、また次回。


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「心身一如」

第81期棋聖戦五番勝負が開幕。

「81」とは、なんとも将棋と相性の良い数字である。
この「メモリアル」的な棋戦にて、羽生名人がタイトル獲得記録を伸ばすのか?
あるいは久保王将・棋王に次ぐ、深浦二冠王が誕生する事になるのか?

緒戦は羽生棋聖の完勝だったが、勝負はまだこれからである。

夏の「王位戦」では、ダブルタイトルマッチの可能性も残されているので、
併せて「十二番勝負」もまた、大いなる見どころと言えよう。

ところで、世間では「iPad」が大賑わいである。

ネットやメールはもちろん、電子ブックで本も読めると言う。
アプリも豊富で、将棋もタッチパネルで楽しめるとの事。
いやはや文明の進化とは、全く目まぐるしいものである。

しかし、古いアナログ体質である筆者は、あまり魅力的には感じていない。

筆者もよく本を読むが、外出時など文庫本をポケットなどに忍ばせて、
スグに広げてパッと素早く読み始められる手軽さには敵わない。
電池やバッテリーも不要で、その環境において如何様にもカタチを変えられ、
眠たくなったら、アイマスク代わりになる便利さも忘れてはならない(笑)

将棋でも、以前の記事で述べたが、実際に盤上に「指す」感触こそが魅力である。
駒の重さも味わえずに、重厚なる1手を指せるほど筆者の棋力は高くない(笑)
ちなみに筆者の駒を見る基準は、その駒で「将棋を指したくなる」かどうかである。

「心身一如」

盤の芳香や駒の質感を身体で感じると、棋士は自然と盤前に正座する。
その盤上にこそ、歴史に残る名棋譜は刻まれていくのではないだろうか。

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「黒い交際」

大相撲界に新たなる激震!!!
相変わらずショーモナイ?不祥事ばかりで、まったく呆れるばかりである。

「部屋の閉鎖」という、前例の無い非常に厳しい処分が下されたが、
一番の被害者は、将来を夢見て角界に入門して来た部屋の弟子達ではないか。

今更だが、初期の朝青龍のサッカー問題(サボタージュ)など、
今回の問題に比べたら、カワイイもの?だったのではないかと感じてしまう。

確かに、大相撲界は完全なる「男社会」であり、
あるいは、そのような環境を招き入れやすい組織と言えるかも知れない。
実際、筆者も本場所の観戦に行った際、「黒い交際」と思わしき?
「ソレ」風の人物と、関係者との談笑シーンを目撃した事もある。

いずれにしても、次から次へと問題の絶えない、ナントモ困った業界である。

ところで、将棋界に「黒い交際」は存在するのだろうか?

昔の「真剣将棋」など、いかにもアウトロー的な世界を彷彿とさせるものもあったが、
現代では、純然たる日本文化のイメージの方が強く、まず考え難いように思う。

実際、タイトル戦など対局室に、それらしき人物が同席している姿を想像すると、
なんとも滑稽に感じてしまうくらい、現代では清楚なイメージが定着したものである。

『盤の前に座り、「ピン!」と背筋を伸ばして胸を張り、
自らの強い意思で決断した一手を、果敢たる勇気で盤上に指す魅力!』

男なら、惚れてしまいそうなその世界に、
近い将来、「黒い交際」は忍び寄って来るかもしれない(笑)

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「1000敗」

大相撲界の1000勝達成者は、昭和の大横綱・千代の富士と大関・魁皇のみだが、
将棋界では、既にこれまで8名の棋士が達成されている。

しかし将棋界には、さらに凄まじい記録「1000敗」も存在する。

一般に「負け」の数が多い事は不名誉な記録と思われがちだが、
厳しい勝負の世界で、これは勝ち続ける事でしか得られない、
大変に名誉ある負け数であると言えよう。

その、初代達成者は「加藤一二三九段」
今や「猫裁判」など、何かと話題や人気の多い昭和の大棋士である。

加藤先生と言えば、先般の名人戦第4局の立会人が記憶に新しい。

羽生名人のストレート防衛で幕を閉じた今期の名人戦だが、
筆者はその中継サイトの映像にて、ひとつ不快に感じた事がある。

それは対局前日の「検分」での様子。
カメラの前に激しく陣取り、これ見よがしに駒を吟味される加藤九段。

当の対局者の検分後、名人は含み笑い気味に「どれでも良いです」と言われていたが、
挑戦者の三浦八段は、明らかに「これで・・」と希望駒を示されていた。

しかし、その言葉を遮るかのように、
「私に一任させて頂いてもよろしいでしょうか?」と加藤九段。

何故、立会人である加藤九段が対局に使用する駒を選ぶのだろう?

しかも選ばれた駒は、一般的には長時間の対局に不向きとされている、
やや強めの「虎斑」だった。
結局、その対局に三浦八段は敗れてしまったのは周知の通りである。

まさか因果関係は無いと思うが、せっかく棋界最高の晴れ舞台に登場されたからには、
自身が望まれるベストな環境で、悔いの無い勝負を演じて頂きたかったものである。

今回の加藤先生の一連の行動は、筆者も以前より認識のあったものだが、
これを「味」と感じるか「否」かは、各人意見の分かれるところか。

検分には米長会長も同席されていたので、願わくば、是非ともお声を発して頂き、
「勝ち進んだ者のみに与えられる栄遇」を庇護して頂きたかったと感じてならない。

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「未だ山麓」



前回の続きではないが、大変珍しい升田先生の色紙。
そう、「史上初の三冠王」達成当時の揮毫である。

升田先生は当時、「超名人」や「名人の上」など、
洒落っ気?のある揮毫をされていた事は周知の通りだが、
すべての称号を記した色紙にお目に掛かったのは初めてである。

元々升田先生は、あまり色紙に揮毫されなかったと伝え聞くが、
そのような意味でも、大変貴重な揮毫であると言えるのではないだろうか。

「たどり来て、未だ山麓」

三冠を達成されて尚、謙虚に揮毫されたこの言葉。
これは、筆者が最も好む「升田語録」である。


さて、明日からは「名人戦第四局」!

実は、この対局にはある名盤が使用される。
まさに筆者の予言通りであると言えよう(笑)

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