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「将棋界の奇跡」

20日にNHK-BS2にて、
「勝負師 命がけの一手 ~升田幸三・大山康晴~」が放映された。

個人的には、意外にも観たことある映像や、読んだことある内容ばかりだったので、
前回の「あの人に会いたい 升田幸三」の時のような感動はあまり無かった(笑)

ただ、同門の兄弟弟子である二人が、これほどまでにドラマチックな激闘を重ね、
後世にまで語り継がれるほどの、歴史的な名勝負を繰り広げてこられた事は、
まさしく、絶妙なる巡り合わせから生まれた「将棋界の奇跡」である。

もし、この二人のどちらかが存在していなかったとしたら、
おそらく、両者のこれほどまでの大記録は達成されていなかっただろう。

升田・大山両先生の師匠は木見 金治郎九段。
木見先生と聞くと、筆者はいつもある言葉を思い出す。

「棒ほど望めば、針ほど叶う」

お弟子さんたちを前に、よくこう説かれていたそうで、
筆者も好きな言葉である。

人間、日々何事にも目標を高く精進していきたいものである。

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「将棋指したるもの」



知人の出張仕事に同行し、その夜、宴席にて海鮮三昧を戴いた。

新鮮な伊勢海老をはじめ、活きイカ・アワビ・生ウニなど、
なんとも豪華な料理を前に、筆者の貧しい胃袋は大感激である。

ところで、その伊勢海老の盛皿の脇に、またもや不釣合い?な光景が。。。
そう、将棋指しには、よもやコンパニオンさえ不要?なのである。

先日の「NHK将棋講座」にて、講師の橋本七段が怪しげな?(笑)格好にて、
「棋士は海水浴に行く時でも、ビーチに将棋盤と駒を持参する」
と言われていたが、まさしくそれを実践していると言えようか。

使い込まれた盛上げ駒は、その部屋の明かりに灯影され、
何とも言えない妖しげな光沢を醸し出す。
愛好家とっては、食卓での装飾としても十分に楽しめるものである。

食事の後は、もちろん対局にて勝負!
お互いに泥酔しての酩酊?対局は、見事にキッチリ負かされる。

やっぱり、コンパニオンにしとけば良かったかしら?(笑)

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「升田幸三」

先日、NHKにて「あの人に会いたい 升田幸三」が放送された。
「新手一生」を身上とし、「一生創作」の姿勢を貫いた、
将棋界を代表すると言っても過言ではない、昭和の大棋士である。

冒頭での開口一番、「将棋は人生だ」と言う。
いかにもこの先生だからこそ、似合う言葉ではないだろうか。

放送の中で、特に印象に残ったのが「運」についての言及。

「『運』というものは、確かに大事です」
「成功者は、その運を生かしておりますね」

「それから『勘』ですね」
「あれは分析すると『甚だしい力』とあります」

「それで『技』がしっかりしてなきゃならん」
「いくら『勘』が良くても、技術が・・・」

「あとは『根』ですね」

「まあ、『運 勘 技 根』と、わたしは言っておるんですが」

升田先生は、論説においても大変に達弁である。
まさしく大天才たる所以の、含蓄あるお言葉であろう。

余談だが、個人的に関心を引いたのが、昭和27年・木村名人との王将戦の映像。
盛上げ駒が映るが、現代の大型化した駒とは異なり、薄く小振りな感じの駒である。
時代や作風からして「豊島(龍山)作」だと推測するが、どうだろうか?
筆者自身が薄い駒形が好みなので、あの低く、盤に貼りついた様な光景が、
いかにも「指す」に形容されるようで、大変に味の良い趣を感じた。

升田幸三 実力制第四代名人。
日常では、日に300本の煙草を吸い、平均3升の酒を飲むと言う。
将棋の実績では、巨人・大山康晴十五世名人には及ばなかったが、
以前の記事でも触れたように、理想主義は現実主義に敗れるものである。
しかし、その抜群の個性や人間味に、今なお根強いファンは多い。

1991年(平成3年)73歳没。
もう、こんな棋士は現れないかも知れない。

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「甦った駒台」

昨日の駒台が修理完了。

だいぶん前に中古品にて譲り受けた駒台で、木味は最高なのだが、
ウレタン系の塗装で、シミや塗装のムラ・塊り跡など、
以前より「仕上がりの悪さ」が、どうにも気になっていた。

彫刻等や爪楊枝など、あらゆる道具を使用して丁寧に塊を取り除き、
ペーパーを加工し、割り箸や当て木を用いて、隅々まで磨いてゆく。

仕上げには、今や全く使用する事もなくなっていた「ツバキ油」を利用し、
細部には綿棒を用いるなどして磨き込み、最後に入念な空拭きである。

「拭き漆」の柔らかな質感とまではいかないが、木肌は鏡面のようになり、
写真のように、駒の柾目まで映りこむ程の仕上がりである。

ドンナモンダイ!(笑)

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「モッタイナイ」



「島桑杢・駒台」を手直しする風景。

相変わらず「棋譜」よりも「棋具」の方が気になっている始末で、
まったく勉強に身が入ってない証拠である。。。

日頃より少々の事なら、たとえ「影水」の駒だろうが「日向榧」の名盤だろうが、
棋具は自分で修理・手直しをしている。

中でも磨きの仕事は、本職の方からもお墨付きを頂いたほどの腕前?で、
このあたりは、さすがに職人の血が流れている所以と言えようか(笑)
ちなみに盤の「ロウ引き」道具なども、一丁前に自作したモノである。

修理に使用する道具は「ペーパー」をはじめとして、「彫刻刀」くらいの刃物や、
「割り箸」「爪楊枝」「綿棒」「毛抜き」など、身近にあるものは何でも利用する。
出来る事は自分自身で手を加える事で、ますます愛着も湧いてくるものである。

しかし、人によっては「名工品に手を加えては価値が無くなる」と唱える方もいる。
特に「駒」の世界では、たとえ修理でも先人の作品に手を加える事を嫌う職人は多い。

個人的な感覚だが、筆者はこの考えには否定的である。
棋具に限らず、道具は大事に使用し、傷めば修理・再生する事は大切な事だ。

確かに「駒」の場合、現存の状態を維持しておきたい気持ちも理解は出来る。
そのような思想を持たれている方々の多くは、「駒」を資産的な視点で捉え、
その「資産的価値」や「芸術的価値」を重視されているのだろう。
歴史家や研究家、富裕層のコレクターの方々なら当然かもしれない。

しかし、筆者は富裕層や芸術家でもなければ、コレクターとも自覚していない。
単に、安くはない金額を払ってまで購入したのに死蔵させたくないだけである。
従って、筆者のような低所得層者には無縁の話と言えよう(笑)

昔からの「モッタイナイ」という言葉は、今更ながらの名言なのである。

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歩兵

【趣味】
将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
将棋盤・駒・棋具に精通?
几帳面な性格?のO型。
愛機はD300(Nikon)


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