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「駒の指し方」

将棋指しにとって「ピシッ!」という駒音は、なんとも心地よい響きである。
これは自身の意思を示す所作とも言え、指し方にキマリがある訳でもないが、
その強弱やクセなどには、各人それぞれの性格や特徴があらわれる。

加藤(一)九段のように、まるで体重を乗せるかのような迫力のある打ち付けや、
丸山九段のように、まったく駒音を立てずに静かに置くという指し方は、
まさしくその両極端であると言えようか。
また「飛車」や「香車」のような駒は、指で押さえたまま盤上を滑らす傾向もある。
森下九段などは、それでなくとも駒を下から升目まで押し上げる指し方が特徴的だ。

しかし、この駒の指し方によっては、盤や駒(漆)へのダメージにも影響を及ぼす。
激しい打ち付けでは盤に深い指しキズが入り、駒を滑らせては漆が極度に磨耗してしまう。

とは言え、盤や駒の指しキズは歴戦の証でもある。
まして戦局が緊迫した場面では、無意識に指し方が激しくなるのも人情だ。
盤・駒は所詮は将棋の道具であって、これは至極正当な消耗とも言えるのである。

しかしながら筆者の場合、あまり激しい指し方は好まない。
「パチリ」と小味な駒音に、程よく盤への着地感を楽しみたいタイプである。
なにより盤や駒もさほど傷まず、丁寧に木味が育っていく事が最大の魅力だ。
反面、そんな事ばかりに気をとられているから勝負にも集中出来ず、
棋譜も頭に入らないという葛藤があるのも事実である(笑)

さらに指し方のクセでは、「親指」を折る派と伸ばす派にも分かれる。
しかし、これは盤・駒のダメージには全く関係が無いので筆者は特に気にしていない(笑)

俗に「駒より重い物は持たない」と言われるプロ棋士だが、
なんともキレイで長~い指をしているモノですね。

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