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「天才の象徴」

「イチロー・武豊・羽生」

巷でよく語られる、天才の象徴である。

この度、イチローが10年連続の200本安打を達成!
前人未到の大記録に、世界は歓喜の声に沸いている。

一部では「内野安打が多い」との批判もあるようだが、
先般の白鵬同様、この手のアマノジャクはどこでも登場するもの。
「結果論者」である筆者は、素直に賞賛の拍手を送りたい。

さらには、「馬の心を読む」とも言われた、天才・武豊。
そして、将棋界からはもちろんこの人!「羽生善治」が登場!

七冠制覇をはじめ、これまで数々の将棋史を塗り替えられた、
まさしく天才と敬称するに相応しい超人である。


ところが先日、個人的にふと、ある感覚におそわれる。

筆者は、最近「大山康晴」の棋譜をよく並べているが、
その内容たるや、居飛車党の筆者から見ても、まったく凄まじき強さである。

主に70~80年代の、いわゆる「大山最強時代」と言われた時期が中心だが、
これは、もしかしたら全盛期の羽生先生より強かったのではないかと思い、
ある高名な方に、ご意見を伺ってみた。

「宗英・宗歩を天辺とすると、大山・升田は香落ち、
 羽生さんは角落ちくらいではないでしょうか」

なるほど、大胆な意見だが、言い得て妙かもしれない。


将棋は、戦法・戦術においては着実に進歩を重ね、現代の方が確実に強いハズである。
しかし、中盤の勝負どころにおいては、記憶力や知識以上の「何か」が存在する。

大山先生は、「天才」を超越した超ド級の「怪物」だったのではないか。

「大山×羽生」戦は、大山先生の晩年に数局指されているが、
これは正直、比較資料にはならないだろう。

先般の「双葉山×白鵬」のような、ドリームマッチ的な妄想ではあるが、
果たして、世間の方々は、どのように感じられているだろうか?

 

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「多事総論」

第五十八期王座戦が開幕。

緒戦は羽生王座、貫禄の圧勝。

18年間の保持~'05年からの無敗~現在17連勝中と、
ここまで、数々の驚異的な記録を打ち立て続けている。

その羽生王座も、今月で40歳。

「人生の中盤戦」とも言えるこの年代で、一体どのような将棋を魅せてくれるのか。
来月開幕の第二十三期竜王戦も併せ、今後のご活躍に大いに注目したい。


大相撲秋場所は、今回から通常に戻り、無事に開幕。

やはり注目は、横綱・白鵬の連勝記録だが、まずは歴代2位の「53」を目指したい。
最終目標は、史上初の「70」連勝だが、今回の機会を逃すと次回はさすがに難しいか。

しかし、かつて将棋界では、七冠獲得失敗に終わった羽生六冠王が、
「再挑戦は不可能」と言われながらも、翌年度の6つのタイトルを全て防衛!
さらには王将戦予選も勝ち進み、なんとリベンジマッチを実現されたものである。

このような事例もあるとは言え、これはまさしく奇跡に近い。
まずは一番一番、着実なる勝利を重ねて、大記録達成を目指して頂きたい。


民主党代表選挙は、菅総理の圧勝。

下馬評では「小沢氏有利」とも語られていたが、ついに不敗神話が崩れた格好だ。

民意に抽象される地方票が大きな勝因だが、実は筆者は小沢乗りだった。

一向に好転を見せない景気情勢に、「毒には毒」とばかりの短気な発想だったが、
これは、将棋に例えると「辛抱が足りない一手」だったか。

将棋とは、大山十五世名人の座右の銘「忍」が大切である。

「助からないと思っても、助かっている」

苦しい局面であっても、耐え忍んでいれば、やがては転機が訪れる。
そう信じて辛抱を続けるも、いつもそのまま攻めつぶされてばかりの筆者には、
未だに理解できそうにない名言である。

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「王子」

広瀬・新王位が誕生!

第五十一期王位戦七番勝負は、若き挑戦者が、
3連覇中の深浦王位を4勝2敗の奪取にて幕を閉じた。

2度の千日手もあり、実質は全八局におよぶ死闘だったと言っても過言ではないだろう。

一方の敗れた深浦王位は、3年振りの無冠となってしまうが、
過去の順位戦でも見られたように、その不屈の精神には凄まじいものがある。
今後の巻き返しのご活躍を、心より期待したい。


ところで、新王位・広瀬七段の愛称は「振り穴王子」である。

数年前では「ハンカチ王子」や「ハニカミ王子」などが有名だったが、
果たして「振り穴」の知名度とはいかがなものか?

ちなみにカタカナだと「フリアナ」となる。

将棋を知らない一般人には、言葉で聞く限りでは、
「フリーアナウンサー王子」とでも捉えられかねない。

なんともショーモナイ話だが、なんとコレ、筆者が体験した実話である(笑)

やっぱり将棋の「デジタル」普及には、弊害があるモンですな。。。

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「2ちゃんねる」

第五十一期王位戦第五局は、3日目となる深夜にまで及ぶ大激戦!
最後は挑戦者・広瀬六段が△7七香とカッコ良く決めて、初のタイトル獲得に王手をかけた。

一方、激戦空しくも敗れてしまった深浦王位だが、
過去には3連敗からの4連勝防衛を果たされたほどの実力者である。

このままスンナリ失冠してしまうとはとても思えない。
続く第六局以降の「陣屋」決戦を、大いに楽しませて頂きたいものである。


それにしても毎度感じる事だが、将棋とはホントに「体力」が要である。

棋士は、順位戦などで深夜対局には慣れているとは言え、
精神的にも、長時間、緊張を維持し続ける事は中々至難の業だ。

今更ながら、まったく良いモノを見させて頂いたと感じた。
まさしくこれは、今年のベストバウト級の対局だったのではないだろうか。


ところで、筆者の棋戦などのパソコン観戦スタイルについて。。。

観戦には、主催サイトの棋譜中継はもちろんの事だが、
筆者は、画面を左右に分割させて「2ちゃんねる」も表示している。

当然ながら、対局中の現地控え室ではさまざまな検討が行われている。

「2ちゃんねる」でのリアルタイムなコメントには、おそらくはプロか、
あるいはプロに準ずるレベルのような解説もあり、中継画面とリンクさせる事により、
自宅に居ながらにして、然も現場にいるかのような臨場感を体感できるメリットがある。

しかし、中には全く意味不明なコメントや、棋士や書き込みに対する誹謗中傷など、
心無い内容が見られる事は、悲しくも鬱陶しいのは仕方が無い。

「匿名の掲示板で他人を非難する事は卑怯である」と言う意見がある。

言われてみれば当然の意見だが、逆に匿名だからこそ述べられる意見もあるだろう。

世の中、なにもすべてが「透明化」される事が理想ではない。
案外にも、匿名の意見の中に本質があるかも知れない。

不必要なモノを除外し、自分にとって有効な情報のみを吸収できる事は技術である。
そう考えると「2ちゃんねる」の膨大なる情報は、筆者にとって大変有効なツールである。

「人間万事塞翁馬」

まさに「モノは考え様」というワケですな(笑)

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「駒師・須藤思眞」



写真は「第五十一期王位戦第四局」に使用された、思眞作・錦旗の赤柾駒である。

今回、思眞師の駒がタイトル戦に登場したのは初めての快挙!
駒師の世界も、着実に世代交代が進んできていると言えようか。

筆者も一度、思眞師にお会いした事があるが、誠にもって好人物!

とても親切なお心遣いから、礼儀正しくハンサムで、書も達筆!
独身女性にとっては、既婚者なのが惜しいところである(笑)

筆者が持参した「静山作・清安書」の駒を、しげしげと眺められていたのが印象的だった。

写真の駒の所有者は、「今後は盤上で使っていきたい」との感想。
使用派の筆者にとっては、誠に喜ばしき言葉である。

駒は大事に使用していれば、然程キズなど入るものではない。
そればかりか徐々に風格を増していき、円熟した味わいを楽しめるのである。

思眞師も、きっと同じ思いではないだろうか。

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【管理人】
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【趣味】
将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
将棋盤・駒・棋具に精通?
几帳面な性格?のO型。
愛機はD300(Nikon)


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