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「名盤探訪記」1

先日、ご縁あってある「名盤」を拝見させて頂いた。

それはそれは大変に素晴らしい盤で、一目で「日向モノ」とわかる極上盤である。

それもそのハズ、過去には某タイトル戦への登場歴もあり、
盤裏には、しっかり対局者などの揮毫もしたためられていた。
駒は天童の巨匠・伊藤久徳師の「水無瀬」である。

その後、光栄にもナント!その盤・駒にて将棋まで指させて頂く。
まったく筆者には贅沢すぎて、なんともモッタイナイ話である(笑)

しかし、残念ながらその盤にはいくつかの問題点も散見された。

まず、揮毫された盤裏には「ロウ」による保護処理が成されてなく、
経年の保管環境などにより、墨字が幾分カスレてしまっている。

さらには、木口面などの「ロウ」が硬化し、ヒビワレが発生。
「ロウ」にはムラもあり、盤面の「ロウ」はよく拭き取られていない様子。
多少深めの指しキズなども若干気になるところだが、これはもはや仕方がない。

また、ホコリが積もった盤脚も含め、水分などの付着によるシミや斑点など、
なんとも個人的には「ホットケナイ」部分が多数見受けられた。

そこで、将棋を指させて頂いた御礼の意も含めて、
職人モドキ?である筆者が、後日「補修」をさせて頂く事になった。

さあ、久しぶりに筆者による「職人登場」である(笑)
この模様は、また次回。


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盤の天面

盤天面のロウの正しい拭き取り方を御教授ください。

Re:盤の天面

コメントありがとうございます。

盤師によって仕上げに使用するロウ材は若干異なり、また個人的な考え方の違いもありますので、あくまでも私個人のやり方として申し上げたいと思います。

まず、一般的には柔らかい布で少し腰を入れて(体重を乗せる感じで)強めに拭き取ります。
その際、ドライヤーなどを使用すると拭き取りが容易になりますが、私はあまりオススメしません。

一度ロウが焼き込まれた盤面は完全にロウが除去出来るものではありませんので、遠慮なく拭き取ってしまって構いません。

しっかりとロウが拭き取られた盤面は艶やかで、ツルツルサラサラ指し心地も抜群です。

一方、拭き取りが足りないと駒がロウで汚れます。特に彫り駒になると彫りにロウが溜まります。
その手間を惜しまなければ若干ロウを残しても良いかもしれませんが、指しキズには注意が必要です。

既に指し跡がある盤面を拭き取る場合、(程度によりますが)ロウが指し跡に残ってしまう事があるからです。

最後に留意点として、基本的に木目に沿って拭く事が大事です。
以上、ご健闘をお祈り致します。
  • 2011-05-12 23:09

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