先日、ご縁あってある「名盤」を拝見させて頂いた。
それはそれは大変に素晴らしい盤で、一目で「日向モノ」とわかる極上盤である。
それもそのハズ、過去には某タイトル戦への登場歴もあり、
盤裏には、しっかり対局者などの揮毫もしたためられていた。
駒は天童の巨匠・伊藤久徳師の「水無瀬」である。
その後、光栄にもナント!その盤・駒にて将棋まで指させて頂く。
まったく筆者には贅沢すぎて、なんともモッタイナイ話である(笑)
しかし、残念ながらその盤にはいくつかの問題点も散見された。
まず、揮毫された盤裏には「ロウ」による保護処理が成されてなく、
経年の保管環境などにより、墨字が幾分カスレてしまっている。
さらには、木口面などの「ロウ」が硬化し、ヒビワレが発生。
「ロウ」にはムラもあり、盤面の「ロウ」はよく拭き取られていない様子。
多少深めの指しキズなども若干気になるところだが、これはもはや仕方がない。
また、ホコリが積もった盤脚も含め、水分などの付着によるシミや斑点など、
なんとも個人的には「ホットケナイ」部分が多数見受けられた。
そこで、将棋を指させて頂いた御礼の意も含めて、
職人モドキ?である筆者が、後日「補修」をさせて頂く事になった。
さあ、久しぶりに筆者による「職人登場」である(笑)
この模様は、また次回。
[8回]
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