第五十一期王位戦第五局は、3日目となる深夜にまで及ぶ大激戦!
最後は挑戦者・広瀬六段が△7七香とカッコ良く決めて、初のタイトル獲得に王手をかけた。
一方、激戦空しくも敗れてしまった深浦王位だが、
過去には3連敗からの4連勝防衛を果たされたほどの実力者である。
このままスンナリ失冠してしまうとはとても思えない。
続く第六局以降の「陣屋」決戦を、大いに楽しませて頂きたいものである。
それにしても毎度感じる事だが、将棋とはホントに「体力」が要である。
棋士は、順位戦などで深夜対局には慣れているとは言え、
精神的にも、長時間、緊張を維持し続ける事は中々至難の業だ。
今更ながら、まったく良いモノを見させて頂いたと感じた。
まさしくこれは、今年のベストバウト級の対局だったのではないだろうか。
ところで、筆者の棋戦などのパソコン観戦スタイルについて。。。
観戦には、主催サイトの棋譜中継はもちろんの事だが、
筆者は、画面を左右に分割させて「2ちゃんねる」も表示している。
当然ながら、対局中の現地控え室ではさまざまな検討が行われている。
「2ちゃんねる」でのリアルタイムなコメントには、おそらくはプロか、
あるいはプロに準ずるレベルのような解説もあり、中継画面とリンクさせる事により、
自宅に居ながらにして、然も現場にいるかのような臨場感を体感できるメリットがある。
しかし、中には全く意味不明なコメントや、棋士や書き込みに対する誹謗中傷など、
心無い内容が見られる事は、悲しくも鬱陶しいのは仕方が無い。
「匿名の掲示板で他人を非難する事は卑怯である」と言う意見がある。
言われてみれば当然の意見だが、逆に匿名だからこそ述べられる意見もあるだろう。
世の中、なにもすべてが「透明化」される事が理想ではない。
案外にも、匿名の意見の中に本質があるかも知れない。
不必要なモノを除外し、自分にとって有効な情報のみを吸収できる事は技術である。
そう考えると「2ちゃんねる」の膨大なる情報は、筆者にとって大変有効なツールである。
「人間万事塞翁馬」
まさに「モノは考え様」というワケですな(笑)
[9回]
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