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「目撃者」

羽生名人が一転して絶好調。

今期名人戦の3連敗に始まり、大和証券杯の菅井四段戦に惨敗を喫してからというものの、
周辺では、「羽生名人は一体どうしてしまったんだ?」と心配する声も多かったのではないかと思う。

しかし、あの「鬼の形相」で挑んだ崖っぷちの名人戦第四局を快勝されてからは、
以降、先日の竜王戦3位決定戦の郷田戦に至るまで、達人戦まで含むと実に貫禄の9連勝を達成。
今期公式戦も、9勝5敗の勝率0.643まで挽回されている。

さらに、着目すべきはその将棋内容。

名人戦3連敗までは、どこか精彩を欠く感じで、その「天才の思想」が故なのか、
無理にでも「真理を追究する将棋」を意識されていたような印象だった。

しかし、今回の9連戦では、そのほとんどが序盤から手厚い指し回しで、
まさしく「負けない将棋」へと方針を転換されたような印象である。

当然ながら、羽生名人の対局環境はタイトル戦や棋戦の決勝レベルの舞台が多く、
その相手も棋界のヘビー級ばかりである。
そのような状況も考慮すれば、これは何か「末恐ろしさ」を感じてしまうほどの好調ぶりだとは言えないだろうか。

実は筆者は、名人戦第六局の終了時点で羽生名人の星が追いついたとは言え、
まだ森内九段の方が「歩一枚」くらい有利ではないかと思っていた。

しかし、羽生名人のこれほどまでの復調ぶりを見せられては、ちょっと安直な予想は難しい。
ちなみに、森内九段は名人戦第四局以降は4連敗中である。

始まる前からその情勢に少し差があるような両対局者だが、
何れにしても、やはり名人戦が最終局まで楽しめるのは観戦者として大変喜ばしき事である。

大注目の名人戦第七局は、明日21日(火)より山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。
さあ、また将棋界の歴史的な一幕の「目撃者」となろうではありませんか!

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「棋具王」

我が身辺の業界?には「E氏」という愛棋家が存在する。

筆者も日頃から親意に接して頂き、大変お世話になっている方だが、
とにかく、盤・駒などを始めとする数々の将棋関連コレクションたるや、
我々の仲間内では、間違いなく群を抜く凄さである。

現在では「全盛期の勢いは通り越した」と言われる氏だが、
その将棋への並々ならぬ深い情熱は、ただただ感心させられるばかりだ。

当然ながら、全国にはまだまだスゴイ「怪物級」のコレクターの方々もおられるが、
氏の本領は棋具のみにあらず、棋士や連盟など将棋関係者との深いパイプにある。

羽生名人や渡辺竜王などとも面識をお持ちで、両先生とも氏の名前はご存知だろう。

これほどまでに情熱的な愛好家は、連盟や将棋界にとっても大変崇高な存在ではないか。
筆者も、氏と行動を共にさせて頂いた事で、様々な方とのご縁を賜ったものである。

棋具への情熱では、他を圧倒するほど類稀なる信念をお持ちの氏だが、
普段は大変に温厚で、他人への気配りにも富んだ心優しき人物である。

そんな氏だが、意外にも自宅へ来客を招いた事は無いと言う。

そんな秘密のベールに包まれた?氏の自宅に、筆者は訪問させて頂いた事がある。
「今まで来客は無い」と言われたので、筆者が強引に押しかけた格好だ(笑)

そこはまさしく秘境!、言わば驚愕の「将棋スタジオ」である!

「陣屋」など比較にならないほど、壁一面には棋士の揮毫色紙で埋め尽くされ、
その他、写真や書籍・資料などの数々に、筆者はブッタマゲテしまった。

元々はある分野の職人だった氏は、現在は休業されていて悠々自適の毎日・・
いやはや、全くうらやましい限りですな。。。

写真はそのスタジオにて、筆者が酔いどれ調子で撮影した一枚。
携帯カメラの為、光量不足によるブサイク画像にはご容赦を。。

オススメされた貴重な「黒柿」駒箱の四姉妹だが、
これだけでも、結構なヒト財産であるのがお分かり頂けるだろうか。

手前の「隅丸」が名工・奥山師の作品で、当然ながら一級品だが、
右の角箱の材もなかなか素晴らしい。もし、これも隅丸造りだったら・・・

などと悠長にこんなコメントをしている筆者の棋力は、相変わらずだったりするのである。。。

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「初心」

羽生名人の様子がおかしい。

既報の通り、現在行われている「第六十九期名人戦」では3連敗スタートとなり、
昨日の第5回大和証券杯最強戦でも、1年前にプロに昇段したばかりの菅井四段に、
一手差の形も作れない程の敗戦を喫してしまう。

いくら菅井四段が関西期待の新鋭棋士と言えど、将棋界の権威でもある「名人」が、
新四段にこのような内容で負けとあっては、さすがに不可解と感じざるを得ない。

これまで、今期6戦の戦績は1勝5敗(勝率1割6分7厘)。
生涯成績が7割を超える羽生名人にとって、これはまさしく異常と言えるだろう。

まだ今期が始まったばかりだが、果たして明日からの名人戦第四局(先手番)は、
一体どのような将棋になるのだろうか。
何か違った意味で、その行方に興味深々である。

ところで、斯く言う筆者も実戦将棋は絶不調!

元々、日頃からあまり実戦を指さないので「不調」とはおこがましいが、
この間久しぶりに「24」で指したら、なんと17連敗を記録!
R点も一気に300点近く落としてしまった。

それどころか五手詰めすらも簡単に解けなくなっており、
これはもはやただ事ではないと、かなりのショックを受けてしまった。

将棋には「①ゲーム性」「②棋士」「③棋具」など様々な魅力があるが、
筆者は、これまで上記3つのバランスを保ってきたつもりである。

ところが、知らず知らずの内に①がかなり疎かになっていたようだ。

思えば、過去にも似たような事例があり、その度に何度も仲間に「棋具界引退」を宣言してきたが、
いつも「おかえり」と迎えられる心地良さに甘えてしまうばかりだった(笑)

今回は、まあ引退と言わないまでも、少し本腰を入れてみようかと思う。(かもしれない)

既に、数日前から取り組みだした「日めくり(365日)詰将棋」は半年分が終了。
日頃の棋譜並べも、盛上駒から彫埋駒にチェンジ。
これで遠慮なく棋譜に集中出来る。(かもしれない)

酒も控えようかと思ったが、これは出来そうにないので却下。
やはり最低限、将棋に「楽しさ」を忘れちゃいけません(笑)

羽生名人とは天地ほど立場が違えど、筆者もこの状況を脱すべく、
「初心」に帰り、「勝利」を楽しめる将棋を取り戻したいと思います。

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「月下の棋士」

「東日本大震災」は、未曾有の大災害として大きな爪跡を残した。

未だに行方不明の方々も大多数に及び、緊迫する原発問題なども併せ、
完全なる復興までには、まだまだ長い道のりを要するだろう。

具体的に何が出来る訳でもないが、自分にも可能な事があれば尽力したい。
そんな気持ちも含めて、まずはブログの再開とさせて頂きたいと思います。

現在、東京電力では「計画停電」という非常手段も実施されている。
しかし、初春のこの時期でこの状態なら、夏場の劇的なる電力不足は明白である。

ちなみに筆者は、基本的にあまり冷房を使用しない。
愛煙家という事もあるが、健康的にも涼みは扇風機で十分と感じている。

それにしても、現代人にとって「電気」は今や絶対的に欠かせない存在だ。
電気無くしての生活や経済活動は、もはや有り得ないと言っても過言ではないだろう。

その中において、将棋は「電気」を要しない日本古来の遊戯・文化である。

今でこそ、ネット環境が当たり前のようになっているが、
将棋の本来の魅力や醍醐味は、縁台将棋などのアナログ環境にある。

昔、「月下の棋士」にあった名台詞を思い出す。

「棋士には月下の光がよく似合う」

そんな将棋が、復興・節約生活の合間の楽しみとして見直される事を望みたい。

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「有形無実」

第69期A級順位戦最終局は、森内九段の優勝にて閉幕!
3年振り、7度目の名人戦登場を決められた。

その内、羽生名人とは6度目のシリーズ対決。

今回はナント「永世名人対決」でもあり、実に25年振りとの事。
さてさてどんな名局が誕生するのか、今から大変楽しみである。

それにしても、惜しかったのは渡辺竜王。

A級1年目ながらトップに並走し、最終局に勝てばプレーオフ進出!
観戦者としては、A級順位戦をもう一局楽しめていただけに誠に残念である。

しかし、来年は竜王以外のタイトルを2~3つブラ下げて登場されるかもしれない。
(佐藤)康光先生も復帰される来期のA級は、まさしく「激戦必至」と言えよう。

そして今回、筆者が特に印象に残ったのが久保棋王・王将。

5局中、最後に残った森内九段との激戦は、まさしく名局中の名局だった。

手厚い指し回しで着実に迫る森内九段も、当然ながらさすがの強さだが、
あの終盤を粘り強く戦い抜いた久保二冠に、筆者はすっかり圧倒されてしまった。

さらに、今期の降級者は藤井九段と木村八段。

藤井九段は、ご存知「藤井システム」で一世を風靡された竜王連続3期の実績の持ち主。
木村八段も、先日「朝日杯」で竜王・名人を倒して見事な優勝を成されたばかりである。

やはり「A級」という棲家は、恐ろしいところなんですね。。。


ところで、写真は筆者のネット観戦風景。



ご覧のように5局表示して、隣には卓上盤を設置。

ちなみに、今年の駒は「静山・水無瀬」
傍らには「唐津焼」で楽しむ芋焼酎も忘れない(笑)



さらにTVには衛星放送が映し出され、携帯では応援掲示板や2ちゃんねるをチェック。
まるで、株の「デイトレード」さながらの完全設備である。

しかし、これらは筆者にとって「有形無実」なるもの。
「形ばかりで実りが無い」良い見本である。

おかげで今日は、少々寝不足気味。。。
それでは、おやすみなさいzzz

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【管理人】
歩兵

【趣味】
将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
将棋盤・駒・棋具に精通?
几帳面な性格?のO型。
愛機はD300(Nikon)


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