本日より、東日本大震災で中断していた「上京物語」を再開致します。
前夜の渋谷ハチ公ご対面から明けた3日目、紹介人の案内にて、駒師・北田如水師を訪ねる事に。
ちょうどこの頃、師の駒が第36期棋王戦開幕局に登場したばかりで、タイミングもバッチリである。
かの有名な「駒のささやき」の著者にお会い出来る機会に、筆者の胸は激しく高鳴っていた。
反面、その政治評論家「三宅久之」先生のような風貌に、若干の緊張も隠せない(笑)
果たして、一体どのような職人なのか?まさにワクワクドキドキの心境であった。
都内にある如水師宅に到着すると、そこは閑静な住宅街。
案内人が呼び鈴を押し、玄関が開くと、ナントいきなりご本人の登場である!
う~む、写真や映像でしかお目に掛かったことが無かったが、やはりさすがは職人の貫禄。
初対面の筆者に対し、少し警戒されていたのか、鋭く厳しい目線を感じた。
居間へ通され、まずは自己紹介。
そこは以前、映像で見た事がある“あの部屋”である。
初めは少し緊張があったものの、筆者の純粋な?棋具愛が伝わると、すっかり場は和やかに。
工房や木地部屋など、様々な貴重資料を拝見させて頂き、お昼までご馳走して頂いた。
今回、是非とも拝見させて頂きたかったのが、「駒のささやき」にも収録されている
「影水・錦旗」や「静山・源兵衛清安」「静山・水無瀬(葡萄杢)」の名品達。
どれも管理が行き届いた素晴らしい駒で、特に「葡萄杢」の講釈は大変参考になった。
当然ながら如水師の作品も拝見。
この続きは、また次回に。
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