我が身辺の業界?には「E氏」という愛棋家が存在する。
筆者も日頃から親意に接して頂き、大変お世話になっている方だが、
とにかく、盤・駒などを始めとする数々の将棋関連コレクションたるや、
我々の仲間内では、間違いなく群を抜く凄さである。
現在では「全盛期の勢いは通り越した」と言われる氏だが、
その将棋への並々ならぬ深い情熱は、ただただ感心させられるばかりだ。
当然ながら、全国にはまだまだスゴイ「怪物級」のコレクターの方々もおられるが、
氏の本領は棋具のみにあらず、棋士や連盟など将棋関係者との深いパイプにある。
羽生名人や渡辺竜王などとも面識をお持ちで、両先生とも氏の名前はご存知だろう。
これほどまでに情熱的な愛好家は、連盟や将棋界にとっても大変崇高な存在ではないか。
筆者も、氏と行動を共にさせて頂いた事で、様々な方とのご縁を賜ったものである。
棋具への情熱では、他を圧倒するほど類稀なる信念をお持ちの氏だが、
普段は大変に温厚で、他人への気配りにも富んだ心優しき人物である。
そんな氏だが、意外にも自宅へ来客を招いた事は無いと言う。
そんな秘密のベールに包まれた?氏の自宅に、筆者は訪問させて頂いた事がある。
「今まで来客は無い」と言われたので、筆者が強引に押しかけた格好だ(笑)
そこはまさしく秘境!、言わば驚愕の「将棋スタジオ」である!
「陣屋」など比較にならないほど、壁一面には棋士の揮毫色紙で埋め尽くされ、
その他、写真や書籍・資料などの数々に、筆者はブッタマゲテしまった。
元々はある分野の職人だった氏は、現在は休業されていて悠々自適の毎日・・
いやはや、全くうらやましい限りですな。。。
写真はそのスタジオにて、筆者が酔いどれ調子で撮影した一枚。
携帯カメラの為、光量不足によるブサイク画像にはご容赦を。。
オススメされた貴重な「黒柿」駒箱の四姉妹だが、
これだけでも、結構なヒト財産であるのがお分かり頂けるだろうか。
手前の「隅丸」が名工・奥山師の作品で、当然ながら一級品だが、
右の角箱の材もなかなか素晴らしい。もし、これも隅丸造りだったら・・・
などと悠長にこんなコメントをしている筆者の棋力は、相変わらずだったりするのである。。。
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