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「パワースポット」

3連休も、今日でおしまい。

誠に良いタイミングで梅雨明けし、全国的にも快晴に恵まれた行楽地は大賑わい。
この勢いで夏の「日本経済界」へも、より一層の波及効果を期待したいところである。


ところで、写真は「将棋指し」には大変魅力的?な看板。

こんな所に駐車してると、それだけで将棋が強くなれそうである。
まさに将棋界に於ける、今流行の「パワースポット?」と言えようか。

それにしても安いなぁ。。。(笑)

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「名盤探訪記」盤(番)外編

激動の中、大相撲名古屋場所が開幕した。

TVやラジオ中継まで控えられ、ファンとしてはなんとも味気ない本場所である。
仕方が無いので「ダイジェスト版」を視聴してはいるが、全く面白くない。

本日、横綱白鵬が37連勝を達成したが、果たしてこの記録を伸ばす事が起爆剤となるのか?
やっぱり「あの人」がいた方が、大相撲は面白かったなぁ。。。

そんな大相撲界を片目に、筆者は現在、将棋界の動向に興味深々である。

王位戦での広瀬挑戦者の健闘や、竜王戦での羽生名人の永世七冠再挑戦の行方など、
決着するまで目が話せない好勝負が目白押しだ。

特に、広瀬六段の新感覚の穴熊は面白い。

終盤前の比較的早い段階で、まるで後の展開を読み切ったかのような踏み込みは、
観戦者をも「あっ」と驚愕させる切れ味である。

不甲斐ない大相撲界に代わって、今後の将棋界には大いなる盛り上がりを期待したい。





ところで、写真は先般の第六十八期名人戦決着局に使用された将棋盤。
今回、所有者の特別な許可を得て撮影させて頂いた。

ご覧の通り盤裏には、対局者を含めて5名もの棋士の揮毫が成されている。

これは、余程の関係者筋のコネか、盤に対する魅力がない限り有り得ない境遇であろう。

盤脚の造りも、技術的にも手を凝らせた美しい「盛り上がり型」である。



ただ、写真では、盤木口に「ロウ」が目立って白く写り込んでしまっている。
これは、所有者の方が固形のロウを保護目的で擦り込んだ為である。

個人的にはあまり好ましくは感じないが、特に盤にダメージを与えるものでもないので、
まあ、このあたりは、所有者各々の管理方法と言えるだろうか。

激戦の舞台を終えたこの名盤は、所有者の手によって大切に管理されながら、
次なる登場の機会まで、静かに眠りにつく事だろう。

「家宝(果報)は寝て待て」とは、よく言ったものである(笑)

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「名盤探訪記」完結編



ご覧の通り、見事に甦った「名盤」

磨き直された盤脚も含め、落ち着いた「ロウ」独特の仕上がりとなっている。

ちなみに、盤の仕上げに用いられる「白ロウ」はいくつかの種類もあるようで、
ある地方では、まるで「ウレタン」のような光沢仕上げが成されている盤もある。

まあ、個人の好みにもよるが、筆者はあまりテカテカした鏡面仕上げよりも、
このような木味を殺さない「ニブイ」光沢の方が好みである。

「ロウ」は後々、白く粉をふく事があるが、
通常の手入れは「撫でる」ような感覚の拭き取りだけで良い。

ただし、盤面については、まだ対局に使用する前までなら上記方法で良いが、
「デビュー」に際しては、しっかりとロウを拭き取られる事をオススメしたい。

ロウが残ったままの盤面では駒の滑りも悪く、何より駒自体をも汚してしまう。

また、指しキズが入った後に乾拭きすると、残ったロウがキズに入り込んでしまい、
拭き取っても取れないような跡になって残ってしまう事にもなる。

かと言って、それをドライヤーなどで溶かして除去しようものなら、
溶けたロウがキズから浸透し、ますます状況は悪化。

ついには本職の盤師の元へ「ご入院」という事になってしまうので、くれぐれもご注意を。

一度焼き込みされた「ロウ」は、かなり強く磨いても完全に除去される事はない。
「盤面にはワザとロウ引きしない」なんて話も聞いた事があるくらいである。

まあ、全くロウ引きしないのはともかくとして、
盤面は、それくらいしっかりとした「ロウ」の拭き取りが肝要だと筆者は考えている。


ところで、この「銘盤」の揮毫部分は、残念ながら今回は割愛させて頂くが、
代わりに、特別に許可を頂いた「永世名人」2名による掛け軸を掲載。
そこで、あたかも「対局室」のような雰囲気を再現させてみた。

この甦った盤なら、今後のプロ棋戦などに登場しても、まったく遜色ないハズである。
まあ、筆者が製作した盤ではないが、「手直し」をさせて頂けただけ愛着も一塩だ。

いつの日か、再び「タイトル戦」などに登場される事を心から祈念したい。

プロ棋士の先生方、機会がございましたら、何卒よろしくお願いいたします!(笑)

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「名盤探訪記」5



写真は当該盤の「ヘソ」
彫りもなかなか丁寧で、深さもあり、筆者好みの雰囲気である。

中央の先端部は平面造り。
筆者は尖った造りが好みだが、ある地方ではこのタイプも多いようだ。

盤裏は、揮毫の為に鉋がけしたままの状態なので、ヘソ部のみロウが残っている。
ヘソ部のロウは、初め全体に施されていたが、木口のみを再ロウ引き作業にて処理完了。

盤裏には、ご覧の通り「アタリキズ」も見受けられる。

通常、このままロウ施工すると、キズからロウが浸透してしまい、
仕上がり的にも良くないとされるが、これももはや仕方の無いところ。
同じ理屈で、指しキズが入った状態の盤面にも、ロウ引きはご法度である。

揮毫部分は、通常の作業とは異なり、ロウを「引いて」はいけない。
揮毫を傷つけないように、上から「ポン、ポン」と軽く押さえるようにするのが定跡である。

磨き終えた「盤脚」も差込み、平坦な場所にて盤全体のガタつき具合もチェック。
側面四方への再ロウ引きも完了し、ついに職人は「御役御免」である。

次回、いよいよ甦った「名盤」を掲載!
はたして、その鑑定や如何に?


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「名盤探訪記」4



当該盤の脚は「オオイレ」式である。

この「オオイレ」式こそ高級盤の証であると言う説もあるようだが、
盤脚を、盤裏に隙間なくキッチリと密着させる技術は中々容易ではない。
その為「オオイレは誤魔化し」と評する職人もいるようだ。

元々、建築用語である「大入れ(オオイレ)」は、床柱などを接合させる上で、
接合面の見た目をキレイに見せる為の、言わば「逃げ技法」である。

実際、上記「オオイレ」の写真には、前回の盤脚の接着剤が流れた跡も残っている。
もしそれが、このような接着剤を隠す為の「オオイレ」だとするならば、
「誤魔化し」と言うのも、あながちウソではないようにも思えてくる。

たしかに「脚」を外す時には、キズを気にせず便利?な面もあるかもしれない。
その真意は定かではないが、いずれにしても筆者はあまり興味に感じていない。
まあ、最終的には職人の志向や、個人の好み次第と言ったところだろうか。

ところで当該盤の脚には、小さなアタリ傷も多数散見された。

本来ならペーパーで研ぎ出しまで行いたかったところだが、
時間の都合もあり、それはあえて割愛させて頂く。
ホコリと汚れを丁寧に除去し、再度のロウ引きにて終了である。

脚や盤本体の古いロウ落としには「ドライヤー」を使用。
先に紹介した、ロウの「ヒビ割れ」もキレイに除去され、
いよいよ盤本体の再ロウ引き作業開始!

まずは盤裏の「揮毫」部分から。

このショーモナイ?連載も、そろそろクライマックスです。
どうぞ、最後までお付き合い下さい(笑)

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【趣味】
将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
将棋盤・駒・棋具に精通?
几帳面な性格?のO型。
愛機はD300(Nikon)


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