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「5月祭り」

ブログ復活!!!

年度替りなど身辺諸事情の為、しばらく更新が出来ない状態でした。
本日より通常更新してまいりますので、今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

さて、当ブログ中断の間に「名人戦」は第二局まで終了。

羽生名人の2連勝スタートとなっているが、三浦八段にとって、
やはり環境に慣れていない分、本領発揮とまではいかないのだろうか?

明日より第三局が行われるが、昨年の竜王戦のように、
このままストレートで終わってしまう事だけは避けて頂きたいものである。

さらに9日よりは「大相撲5月場所」も開幕。
ただ、こちらも個人的には、若干の脱力感は否めない。

まあ、何にしても「楽しみ多き『5月祭り』」がやってまいりました!
皆様、どうぞ元気に張り切ってまいりましょー!(笑)




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「蒔絵」



『狐と狸の化かし合い』

実はこれ、漆器の駒箱に描かれた珍しい蒔絵である。

駒箱と言えば、現代では「島桑」「楓」「栃」「黒柿」など、
さまざまな銘木材から造られる作品が主流のイメージだが、
昔は「盤」の側面も、蒔絵で装飾されていたものもあるように、
古い時代には、このように漆器に装飾された駒箱も珍しくない。

木肌の美しさをそのままに楽しむ、近代主流の作風も魅力的だが、
駒の盛上げにも用いられる「蒔絵筆」を、本来の用途に描かれた絵柄もまた、
ノスタルジックな味わいをも感じ、実に楽しいものである。

ところで、将棋を『化かし合い』と形容するのは如何なものか?

将棋は他のゲーム性と異なり、持ち駒などは全て盤上に晒すなど、
偶然性の要素も極めて低い、正々堂々たる勝負である。

筆者は、写真の蒔絵を以下のように解釈する。

「狐と狸が『化かし合い』の勝負を演じ、結局「マヤカシ」では勝負がつかずと、
 真の実力勝負である「将棋」に切り替えた」

このように、見る者の想像を多様に掻き立ててくれるのも、
蒔絵の持つ、ひとつの楽しい醍醐味ではないだろうか。

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「あの人」

大相撲春場所は、横綱・白鵬の全勝優勝。

「あの人」がいない土俵で、当然と言えば当然の結果だが、
個人的には、なんとも盛り上がりに欠けた場所だったと感じた。

千秋楽の結びの一番は大関・日馬富士が務め、頑張った熱戦を観せてくれたが、
やはり「あの人」とのソレとは、根本的な迫力が違っていた。

関脇・把瑠都は四大関を撃破し、来場所の大関昇進を決めたが、
先場所「あの人」には、かなりの実力差を感じさせる屈辱的な負け方を喫している。
何より把瑠都には、瞬間花火の「琴欧州」的な臭いを感じてならない。

そもそも、場所中にも関わらず毎晩明け方まで飲み明かしていたと言われた「あの人」に、
白鵬以外の多くの力士が勝てなった事に問題は無かったのか。

かつて「新宿の殺し屋」と言われた伝説の真剣師・小池重明氏は、
表舞台に登場した時、激戦の東京予選に酩酊状態で出場しながら優勝したと言う。

その最悪の生活環境からか、常に目前の「手当て」には絶大なるハングリーさを発揮した。
まあ、寸借詐欺事件の方は戴けないが、観衆はこのような逸伝?が大好きである。

「大相撲」も「将棋」も立派な日本の文化ながら、魅力ある「勝負事」でもある。
あまり「文化」にとらわれすぎて、その本質を見失ってはいけない。

将棋界でも、一方では悪童?と称された「升田幸三」先生に代表されるように、
人間味あふれる「あの人」の登場は、普及の大きな源になるのではないだろうか。

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「神経衰弱」



作者や書体がゴチャ混ぜにされた駒。

一般的には、駒の扱いとして「タブー」とされている事だが、
愛棋家にとって、これは非常に容易い「神経衰弱」である。

しかし、さすが?の筆者も自分の駒以外では自信が無い。

実は先日、将棋大会終了後の会場に「香車」1枚の忘れ物があった。

大会主催者より、盤・駒バカである筆者に問い合わせがあったのだが、
メールで送られた写真を拝見すると、第一感は「菱湖」である。

しかし、無骨な駒形や書体の表情など、その雰囲気は「機械彫り」で、
通常の見慣れた盛上げ駒などの書体とは、少し異なる点もあった。

「王(玉)将」や「歩兵」ならまだしも、「香車」とは盲点である。

機械彫りなら「あるいは別書体かも知れない」と、一抹の不安が過ぎり、
その場では断言せず、自宅に戻ってから再確認するという失態を演じてしまう。
結局は、第一感どおり「菱湖」だったのだが、なんともお粗末な話だった。

駒作家ならいざ知らず、日常から駒を使って楽しんでいるだけの者にとって、
やはり他人の駒ではその愛着も違うせいか、イマイチ自信が持てないものである。
いやはや、大変に良い勉強をさせて頂きました。

無事に持ち主の手元に戻る事を、心よりお祈りいたします。。。

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「榧」



写真は、鉋削りにて仕上げられた盤面。

当初「日向材」として持ち込まれたこの盤を見て、盤師はしばし沈黙。
やがて無言で計測を始め、荒削り~仕上げ鉋へと作業を進めていく。
作業中、しきりに鉋の削りカスを嗅ぐなど、どこか落ち着きが無い。

しばらくすると「この材は四国の榧だろう」と盤師。
いわゆる高知県「大正榧」である。

はじめ沈黙だったのは、一目見て、若干の違和感を覚えたものの、
その木質は悪くなく、鉋で削ってみるまでハッキリしなかったとの事。
これは日向榧と比較しても遜色ない、大正榧の上等クラスだと言う。

盤師には、様々な産地の榧材を扱う職人もいれば、
特定の産地を中心として扱う職人もいる。

当然ながら、双方とも単に目利きにも優れるものだが、
特に後者の場合、普段と違う産地の榧材が持ち込まれると、
その芳香や雰囲気などから、スグに違いに気付くと言う。
ちなみに中国産は削った感じの木質も堅く、若干酸味かかった芳香らしい。

日向産をはじめとする良質の榧材は、木目もクッキリと鮮やかで、実に美しい。
写真の盤面に升目が引かれた姿を、是非想像していただきたい。

盤側には島桑杢の駒台が添えられ、同材で造られた駒箱が置かれている。
その駒箱からは、筆者好みの「水無瀬」の赤柾駒などが散りばめられ、
駒が並び終えたその盤上は、盤と駒の柾目が融合した素晴らしい景観が完成する。

もし筆者がこの環境で対局したら、おそらく初心者にも負けてしまうだろう(笑)

「人間万事塞翁が馬」

禍福は裏オモテ、とはこんなモノです。。。

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将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
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