「鬼の棲家」と称されるB級1組順位戦は12回戦が終了。
最終局を待たずして、久保棋王と渡辺竜王のA級昇級が決定した。
久保棋王は返り咲きだが、渡辺竜王は初A級である。
史上4人目の中学生棋士が、いよいよ将棋界の最高舞台に上り詰めた。
筆者は以前の記事にて、A級を「超人の棲家」と命名した。
その「超人」達の群れに、ついに「魔王降臨」である。
ちなみに「魔王」とは、渡辺竜王の愛称?である「魔太郎」と「竜王」とを合体させて、
筆者の独断で作られた「新・愛称」である(笑)
逆に今期、A級から佐藤康光九段が陥落した事は誠に残念。
ただ来期、深浦王位と共にまたA級に復活されることを心より期待したい。
そうなると、A級順位戦はトンデモナイ事になる。
前回も「史上最強の順位戦」と評させて頂いたが、
もはや毎局が「プチタイトル戦」であるとも言えよう。
一方、今期挑戦者争いでは「棋界の武蔵」こと三浦八段にチャンス再来!
かつて羽生七冠王の一角を、先陣をきって切り崩した時のような爆発力が見られるのか?
まずは3月2日の「将棋界の一番長い日」に大注目したい!

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