第二十三期竜王戦七番勝負第四局は、羽生名人の勝ち!
羽生名人にとっては絶対に負けられない一局だったが、怒涛の攻め将棋が炸裂!
終盤、渡辺竜王の巧みな受けにより切れ模様の展開になるも、
名人が最後までギリギリの攻めを繋ぎ、かじろうての辛勝となった。
それにしても、何が悪手だったのか素人には全く難解すぎる将棋である。
名人は「▲4六同角がよくなかった」、竜王は「途中の変化に不明点があった」と言う。
ちなみに筆者の封じ手予想は、「よくない」と言われた▲4六同角だった(笑)
ナニワトモアレ、これで七番勝負は格段に面白くなったと言えるだろう。
一般的には「星が追いついた名人の方が有利」という見解が多いのかも知れないが、
筆者としては「これで本当に互角になった」というのが率直な感想である。
これは、どうやら最終局までは楽しめそうな雰囲気である。
あらためての三番勝負、その棋界最高峰の名勝負を期待致します!
ところで今回の対局の舞台に登場した「将棋盤」
筆者の見立てに間違いなければ、これはおそらく宮崎県の銘盤店の作品ではないか。
写真判断だが、やや大振りな脚の造りが特徴的な素晴らしい盤のように映った。
盤脚の造りには職人各々の個性が表れるものだが、厚みや木味など重厚感のある盤には、
このように若干大振りな感じで、しかも少し潰れたような形が筆者の好みでもある。
写真は、その銘盤店の一作品。
現在、その盤屋には引退のため職人はおらず、今では貴重な作品と言えるかもしれない。
機会があれば、是非一度拝見させて頂きたいと感じたものである。
しかし、世紀の対決の最中で「盤」などに関心が及ぶとは、いささか不謹慎だったか。
まあ、こういう意味でも、やっぱり将棋は「狂気の世界」なんですね(笑)
[19回]
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