日向榧天柾七寸盤。
目詰まりも細くアテ具合も大変美しい、まさしく極上盤である。
天面は9筋半分を除いて、日向榧らしいクッキリとした鮮明な柾目で、
もちろん無傷・無難である。
知人の所蔵する盤だが、近い将来プロのタイトル戦にも登場する機会が
訪れるであろう、今からが大変楽しみな至宝と言えよう。
写真の盤のような目の詰んだ良質の日向榧が生育される土壌は、
人が容易に足を踏み入れる事が出来ないほどの深い山中であると言われる。
当然ながら重機などの車両が進入する道もある訳が無く、ヘリコプターなどで
中出しを行うが、このようなコスト面も材の価格に反映されているのである。
南九州の人気も寄らない山奥深く、硬い岩盤質の土壌と大自然の厳しさに、
数百年の長きに渡りじっくりと鍛えられながら生育してきた、このロマン!
同時に我々「棋具」ファンは、その偉大なる恩恵に感謝しなくてはなりません。
合掌!(?)
[2回]
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