名人戦七番勝負、天王山の第四局。
舞台は約60年前の「高野山の決戦」で知られ、将棋史のターニングポイントとも言える
升田七段×大山八段の歴史的な大決戦が繰り広げられた因縁?の地である。
升田先生の「錯覚いけない、よく見るよろし」の台詞は、将棋ファンにはあまりにも有名で、
あの第三局、もし▲5七桂で升田七段が勝利されていたら、その後の将棋界の勢力図は、
大きく塗り変えられていたかも知れないとまで語られている。
その対局を意識されてか、羽生名人の初手は▲2六歩。
このあたり、サービス精神に富まれた名人の絶妙な配慮?と言えるのではないだろうか。
しかし、さすがに終盤の「錯覚」までサービスという訳にはいかないでしょうね(笑)
今回の封じ手の本命は「▲2五銀」
長考の末の封じ手なので、おそらく大決戦の先を読まれた本手と予想されるが、
筆者の(穴狙いの)応募手は▲1六歩の自重。
「やっぱ、無理はやめよう」「一晩考えてみよう」という逆の読みだが、
高野山の決戦らしく?おそらく「錯覚」となるでしょう(笑)
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