今月8日より、急遽所用の為上京。
誠にタイミング良い事に、その週末には「朝日杯」の観戦に行く機会に恵まれた。
これまで朝日杯はネット観戦ばかりで、会場まで足を運ぶのは初めての体験である。
同行者には、駒作家や棋具製作などの職人をご招待。
「日頃は製作に集中するあまり、棋具が実際に活躍する場面を知らない」
との話だったので、今後の制作の参考になればと思い、是非にとお誘いさせて頂いた。
公開対局が行われるのは、準決勝と決勝の合計3局。
ベスト4に進まれたのは、いずれもA級棋士。
しかも「竜王」「名人」まで名を列ねる、何とも豪華な顔ぶれである。
そんな話題性もあってか、会場は大盛況。
その決勝戦で、筆者は場内の熱気に圧倒されてしまう。
たまらず、会場を出てトイレへ。
鏡の前で気息を整えるべく?「四股」を踏んでいると、後ろを通過する人影が映る。
ナント、対局中の木村先生である。
「これは邪魔してはいけない」
とっさにそう感じた筆者は、速やかにその場を去り、少し遅れて会場へ戻る。
結果は既報の通り、木村八段が「竜王」「名人」を倒しての見事な優勝で幕を閉じた。
いや~、きっと筆者の配慮が良かったんですね(笑)
終了後、職人の先生方も大満足のご様子。
八百長の無い「真剣勝負」の臨場感を肌で感じて頂き、
また新たなる観点で、素晴らしい作品が製作される事を祈念致します。
最後に、今回の「朝日杯」観戦に伴い、多大なるご協力を賜った各関係者の方々に、
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
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