先日の「卓上盤」を、「碁盤」にもかかわらず欲しがったのには別の理由もある。
碁盤店に行った時、以前よりその卓上盤を「かなり良い木味の碁盤」とは思っていたのだが、
あらためてよく見てみると、柾目具合・アテ具合など
「これはトンデモナク素晴らしい盤ではないか!」と再認識させられた。
とっさに、「ああ、この盤・・・欲しい!」と感じる。
悪魔のささやきが、しばらく眠っていた心の奥の「榧欲扉」を静かに開きはじめた。。。
しかし、自分は囲碁はサッパリ分からない。
「第一、この盤は知人に頼まれて購入しに来たのではないか!」
「仮に自分が購入したとしても、死蔵させてしまうのでは囲碁ファンの方々にも申し訳ない。」
「それならば、以前のように将棋盤の升目に引き直してもらえば使えるではないか!」
そう、実は、日頃から自分が研究用として愛用している盤は、
元々は碁盤であったものを将棋盤に改良?したものなのである。
最近の駒は木地編重志向からなのか、
一昔前の駒形と比べて一回り大きくなってきている。
その為、現代の正規サイズの盤では、升目が妙に狭くて、
駒が窮屈に感じてしまう時がある。
そこで、いささか邪道ではあるが、
碁盤の天面を将棋の升目に引き直してもらった六寸二分盤を愛用している。
接ぎ盤だが、材は日向榧。
その良いとこ取りしたような合わせ方で、約30年程前に製作された盤である。
余白部分も広いため、盤側から駒がポロポロ落ちる事も無いし、
升目も任意的に若干広めにしてあるので現代の大型駒でも余裕をもって指せる。
何より穴熊や矢倉の時など、駒を升下からグイッと指し上げる感覚がなんとも気持ちが良い。
写真は、その盤にて友人との白熱した?一局。△9三同玉まで。
中盤で大失敗し必敗形だったが、お相手さんも終盤にミス、何とかこの形まで持ち込んだ。
ここから「最後のお願い!」とばかりの▲7一角の王手に対し、△8二香合が敗着。
以下、▲9四歩から即詰に討ち取り、何とか辛勝となった。
△8二香合では、△7一同金(銀)でも良いし、△8二桂合でも詰まなかった。(と思う)
きっとヘンテコな盤に困惑して感覚が狂ったのではないかと推測されるが、
実はそれも作戦なんですよ♪(ウソ)
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