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続・使い込まれた「駒」

写真は、前回の「龍」と同じ一組の中から「成銀」と「と金」。
もっとも減っている駒を選んでみたが、それでもコンナモノである。
まだまだ「彫埋め状態」には程遠い。

まあ、この駒ばかり使用している訳ではないが、七~八割方はお世話になっている。
これからも、どうぞ宜しくお願いします。




ところで、大相撲初場所は大盛り上がり。
誰もが「引退場所」だと思った朝青龍は、結果的には何と現在単独トップ!
今や完全に「八百長」は無い。毎日が本当のガチンコ勝負!
この男は一体何者なのだろう。一種の「天才」なのか?

いやいや、「天才とは努力」である。
人知れず稽古を積み重ねたのだろう。

本日の千秋楽直接対決が残っているので、優勝にはまだ気が早いが、
もはや、誰も「引退勧告」など宣告出来ないハズである。

いやはや、タイシタモノです。。。

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使い込まれた「駒」

将棋駒には主に「書駒」「彫駒」「彫埋駒」「盛上駒」とあるが、
どの駒が一番良いかはそれぞれの好みの問題であり、所有する目的も各人様々である。

最も高級とされているのが「盛上駒」だが、昨今の木地偏重時代では
必ずしもそう言い切れない事由もあり、「彫埋駒」以下にも
それぞれ使用する前提での良い点・悪い点がある。
以下の事項は、長年に渡り実際に使用してきて実感した個人的な見解である。

まず「盛上駒」は、文字が呼び名の通り盛り上がっている為、
新しいうちは駒の座りが悪く、必要以上に滑ったりして少し使いにくい事がある。
良いものは非常に高額だし、漆の磨耗や剥離も心配なところで、
激しい指し方など使用目的では、個人的な「向き不向き」がある駒と言えるかも知れない。
しかし、指につまんだ時の盛上げ文字の質感や、
光の反射による立体感などの視覚的な魅力も存分に楽しめる駒である。
高名な「盛上駒」職人の作品は、漆の盛りが全てに於いて均等で、
初めから駒のガタつきなどはほとんど無く、漆の耐久力も強く、
かつ滑らかな文字のラインや艶がとても美しい。

「彫埋駒」の場合は、特に磨きの良い駒などは盤に吸い付きすぎるキライがあり、
盤からの駒離れが悪く感じる事もある。 
ただし、これは指しキズだらけの盤面ではあまり影響が無いかも知れない。
反面指し心地は抜群で、何と言っても漆の磨耗を気にする事無く
豪快な指し方が楽しめるのが最大の利点だ。

「彫駒」は、やはり彫り字にホコリが入り込むのが仕方なく、
漆の光沢を楽しむのにも乏しい。
良い点は、比較的安価で購入出来、盛上げ技術とはまた違う
彫刻技術を楽しむ事が最大の魅力である。
「彫埋駒」と同様、「彫駒」はその彫刻技術が最も出来栄えに反映される駒で、
「駒作りの原点」と言っても過言ではないだろう。

「書駒」は、一見すると「盛上駒」のような質感も楽しめるものもあるが、
所詮は「書いてある」為に、盛りの均等さや漆の吸着性など、
「盛上駒」のそれとは実質的に異なる代物である。
当然ながら、指す事への耐久性にも乏しいが、文字のかすれや表現性を楽しむ為の
どちらかと言えば鑑賞用としての駒に近いと思っている。

それぞれの駒にそれぞれの良さがあるが、個人的にはやはり「盛上駒」が好きである。
日頃より、実戦や研究などで指して使用しているタイプなので、何でも良いと思われがちだが、
やはり駒の質感や、視覚的なものも楽しみながら指したい気持ちがあるのも人情だ。
ちなみに「斑」や「杢」系の木地は、多少なら味の良いアクセントとして魅力もあるが、
あまりキツイと個人的に指し駒としては苦手である。
ただ、鑑賞用の美術品駒として捉えたい素晴らしい木地もあり、
これは「書」や「絵画」にも似た感動がある。

写真の駒は普段よく研究などで使用している駒。
かれこれ5~6年ほど使い込んでいるが、最も漆が磨耗しやすい龍や成銀でさえ、
この程度の減り具合。
ちょうど良い減り具合で駒の座りも良く、大変指しやすいお気に入りの駒だ。
もっとも指し方もおとなしい方で、盤面の指しキズもさほど激しくないから、
盤・駒にとっては、正に理想の使用者と言えるのではないだろうか?(笑)

さて、そこで問題です。
写真の駒の作者は誰でしょう?
正解者には写真の駒を・・・・・・・・ます!


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祝・初代永世竜王誕生!!!



世間の注目を大きく集めた歴史的な大勝負は、双方1分将棋まで全力を出し切った、
まさに初代永世竜王誕生に相応しい、素晴らしい名勝負だった。

渡辺竜王は、3連敗からの4連勝(将棋界初!)での防衛となり、
この最終局では「無敵の先手羽生矢倉」を打ち破ったのだから、見事と言う他はないだろう。
これで「森内」「佐藤(康)」「羽生」の将棋界3強?を全てフルセットにて撃破した事になる。

開幕時より今回の竜王戦は、世間的には羽生名人寄りの声が多かったと思うが、
この最終局では、天下の羽生名人の得意形を、後手をもって堂々と受けて立ち、
そして競り勝ったのだから、勝った渡辺竜王を称えるべきであるだろう。

羽生名人も、負けたとは言え未だ四冠。タイトル通算71期。
来年のリベンジ(永世竜王再挑戦!)に向けて、
また、大山十五世名人の獲得タイトル数通算80期越え目指して、
更なるご活躍を期待したいところである。


ところで。。。封じ手(2四歩)は見事にハズレ!
しかし、その6手後に着手。
いやはや、歩の突き捨てのタイミングとは、ヒジョーに難しいモンですな。。。

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「竜王戦七番勝負 最終局」

いよいよ竜王戦第7局、最終戦が始まった!
どちらが勝っても永世竜王誕生!
どちらが勝っても史上初!!(永世七冠or3連敗後の4連勝)
対局場の天童市では、春の永世名人に続き今年2度目の永世称号誕生!
何から何まで記録尽くめの大一番である!



1日目は、ここで羽生名人が封じ手。
大方の予想は▲9一とだが、筆者はここで、あえて一発▲2四歩と予想!
△同歩の一手に、それから▲9一とと香を取って攻めに勢いをつけるのはどうか?
歩を渡しすぎてカウンターを食らいそうだが、羽生名人の事なのでなんとかなるでしょう(笑)

泣いても笑っても明日の夜には決着がつく。
この歴史的な瞬間、今から大変楽しみである。

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「前哨戦」

本日の朝日オープン「渡辺×羽生」戦は、17日からの竜王戦最終局の前哨戦となった。
結果は渡辺竜王の勝ち。 相入玉含みの泥仕合となったが、終始渡辺竜王リードに感じた。
負けた羽生名人は感想戦では意外とあっさり?笑顔も見えたとの事。

http://live.shogi.or.jp/asahi/index.html

しかし羽生名人が同一カードに4連敗!
もし、これが竜王戦最終局だったら、3連敗後の4連勝で将棋界史上初!!
初代永世竜王は渡辺先生だった。

果たして、この対局は羽生名人の「調整」なのか?「実力」なのか?
17日からの最終局は目が離せません!

http://live.shogi.or.jp/ryuou/index.html

乞うご期待!!!

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