竹風師が盛上げ駒に使用する駒木地は、揃いも良く美しいものが多い。
しかしその師でも、プロ棋士の対局用として連盟などに納品される駒は、
おとなしい柾目系がメインであると言う。
以前から「個人的には柾目系の駒が好きだ」と唱えてきたが、
やはり使用目的の所有であるが為、この点、連盟との同一見解はうれしいものである。
写真の駒の曰ある話もあるが、
分かる方には分かる話なのでここでは割愛させて頂きます。
ところで先日、ある場所にてアマチュアの普及活動をされている方との談話の機会を得た。
「我々アマチュアの場合は、プロ棋士のように長時間にわたり指す事もないので、
模様の強い駒木地でも大した影響は無いです」
「かえって派手木地で指す方が、華があって楽しめるものですよ」
なるほど!と、思わず感心してしまった。
早速自宅に戻った後、普段あまり使用しない「杢木地」駒にて将棋を指してみる。
「う~む、たしかに美しい。。」
「盤上も華やかで、気合も入るなぁ。。」
「よし!今からもっとこの駒で指そう!」
しかしその夜、布団の中で棋譜を頭に思い返してみるが、イマイチ鮮明さに欠けている。
やっぱり慣れの問題もあるし、つい見惚れてしまうなど個人差もあるのだろうか。
「いやいや、歳のせいですよ」
と、実は駒に笑われていそうで悲しい、ある晩冬の出来事でした。。。
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