古木材の島桑駒箱。
いずれも色濃く味わい深い、自分好みの素晴らしい木味である。
それにしても「隅丸造り」とは大変な技術だ。
写真の駒箱は約四分ほどのR角だが、これは別の見方から言えば、
側部には、約「倍」の厚材が必要という事になる。
希少な島桑の杢材をトンデモナク贅沢に使用するという、
ある意味、「バチアタリ?(笑)」的な超高級品とも言えよう。
そう考えると、隅丸駒箱を今以上に愛してやりたくなりませんか?
名工品はR角があるにも拘らず、上蓋の向きを90~180度変えても、
「スーッ」と引っかかる事なく、上品かつ美しく落ちてゆく。
名人指物師の精巧な仕事には、このような熟達された技術が垣間見れ、
今更ながら、ただただ敬服させられるばかりである。
そう考えると、隅丸駒箱を手放したくなくなりませんか?
以上のような要因から、価格帯が比較的高額になるのも当然である。
更には、製作されている(出来る)職人も決して多いとも言えない。
そう考えると、隅丸駒箱を自分で造ってみようとは・・・思わないですね。
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