遠い遠い昔、小学生の頃、学校で「将棋ブーム」があった。
その頃、クラスメイトが、親から買ってもらったとしきりに自慢していた
(おそらく)銀杏の折れ盤と、(おそらく)シャムツゲ略字彫駒が、
ひときわ輝いて見え、羨ましく思っていたのを覚えている。
当時の自分は、木板(材質不明)にマジックで升目を引いた自作盤に、
犬がかじりまわして表面が凸凹になったプラ製略字彫駒を大事に愛用していたものである。
※犬がかじったと言うのが、谷川先生とは違うところ(笑)
しかし、少年の心とは、なんと清く美しいものか!!反省!!!
そして同じクラスメイトに、自分と学校中で実力トップを争っていた良きライバルがいた。
彼とは将棋を知らなかった1年生の時からの付き合いで、現在では一番古い友人でもある。
中学に入学すると、何となくお互いに将棋をやめてしまい、一緒に柔道を始めた。
元々体格も良く、要領の良かった彼は、月謝も払わず?着実に力をつけていった。
高校生になると、学校は別々だったにもかかわらず、お互い柔道に打ち込む傍ら、
何故か2人共「刑事コロンボ」にハマり、映画のみならず、古本を買い漁っては
ストーリ批評などをしていたものである。
しかし大学在学中、将棋熱が再燃した自分の傍ら、
彼はとうとう将棋に戻ってくる事だけは無かった。
不思議な事に、そんな彼が現在の自分の将棋バカの一番の理解者?でもあり、
よく支援もしてくれる。
両親のいない自分にとって、彼は大事な相続人でもある。
いやいや、感謝しております。。。
写真は若かりし頃の友人。柔道は弐段。工作職人。人は彼を「マイク・ショー」と呼ぶ。
この「冒涜」とも言える彼のコロンボ顔マネも、今では愛嬌のある良き思い出である。
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