まず、毎晩慣れ親しんでいる「唐津焼」のグラスに氷を満杯に入れます。
次に、そのグラスに並々と焼酎を注ぎます。
その後、卓上盤をソファー前のテーブルにセットし、駒を並べます。
駒は、その時々の気分で、作者や書体を選択します。
続いて棋書や、その時の題材となる棋譜を用意します。
すべてを準備し終える頃、グラスはすっかり飲み頃になります。
まずは一口。。。ウマイ! 喉元にキューッとしみわたります。
そのよく冷えた液体は、日中の体の疲れや緊張を心地よく癒してくれます。
駒を手に、盛上げの美しさなどを味わいつつ、指し心地を楽しみます。
そのうち、だんだんほんのりしてきて、ソファーに横になります。
当然ながら、棋譜はろくすっぽ頭に入っていません。
そして男は、深い眠りへと誘われていきます。。。
以上が筆者の「ある暑い夏の夜」の風景。
そう、まさしくそれは「酒のツマミ」となるべく授けられた「運命の駒」であると言えよう。
[5回]
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