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「王義之」

王 羲之(おう ぎし)は、大昔の中国の書家で、「書聖」と称され、
隷書・楷書・行書・草書、すべての書風を極めた、史上最強の書家と言われている。

その王義之の書が駒字にされた起源は定かではないが、筆者は、
「あまり指し駒には向かない」と言った先入観からか、積極的な関心はもっていなかった。

ところが最近、非常に出来の良い「王義之」作品(写真)を拝見した。
木地も柔らかで、うっすらとした「斑」具合が上品な、いかにも自分好みの雰囲気である。

意外にも「王義之」は、何度かタイトル戦にも登場した事もあるとの話。。。
言われてみれば「歩兵」の崩しが若干大きい感じだが、それ以外はそれほど違和感はない。

「書道」にも興味がある自分は、今やすかっり「史上最強の書家」のファンである。

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「将棋界の奇跡」

20日にNHK-BS2にて、
「勝負師 命がけの一手 ~升田幸三・大山康晴~」が放映された。

個人的には、意外にも観たことある映像や、読んだことある内容ばかりだったので、
前回の「あの人に会いたい 升田幸三」の時のような感動はあまり無かった(笑)

ただ、同門の兄弟弟子である二人が、これほどまでにドラマチックな激闘を重ね、
後世にまで語り継がれるほどの、歴史的な名勝負を繰り広げてこられた事は、
まさしく、絶妙なる巡り合わせから生まれた「将棋界の奇跡」である。

もし、この二人のどちらかが存在していなかったとしたら、
おそらく、両者のこれほどまでの大記録は達成されていなかっただろう。

升田・大山両先生の師匠は木見 金治郎九段。
木見先生と聞くと、筆者はいつもある言葉を思い出す。

「棒ほど望めば、針ほど叶う」

お弟子さんたちを前に、よくこう説かれていたそうで、
筆者も好きな言葉である。

人間、日々何事にも目標を高く精進していきたいものである。

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「ご先祖様」

盆の入りに、本家の墓参りに行く。
今年は早くに到着したので、本家人と一緒に「迎え火」に行く事にした。

筆者の本家の墓は本家の上の畑に有り、10年程前に近所に散らばっていた古い墓を持ってきて、新しい墓へ集約したものである。その初代は江戸(安政:1854年)生まれ。

ところが本家人曰く、まだ古い墓が有り、全ては持って来れていないと言う。
そう言えば大昔に、あちこち蚊に喰われながらも墓参りに歩き回った記憶がある。
時間もあったので、その墓等のお参りにも同行した。

ところが筆者はタマゲテしまった!
なんと安政生まれの初代どころか、文政(1818年)や寛政(1789年)の年号が刻まれた墓が何体も有り、さらに別の場所にあるいちばん古い墓は22体の集合体で、もはや石碑に刻まれた文字は読めるものではない。
一体、我が家系のご先祖様の初代は、何年生まれなのだろうか?

そんな我が家系の古い墓の近辺には、今や全く手入れがされてなく倒れてたり、
雑草に埋もれた状態で惨たらしい姿の墓も多く散見された。
それらの墓は、今や墓守が存在しないのか、古すぎて放棄されているのかは不明だが、
これまで「ご先祖様」の墓等を誠実に守ってきて頂いた我が本家人には、深く感謝したい。

ところで、当然ながら本家では、将棋の盤・駒などの埋蔵品は出てこなかったそうである。
もし写真のような駒でも発掘されていれば、我が家系の突然変異?である筆者が、
その子孫の責任?として大事に引き取っていた事だろう(笑)

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「将棋指したるもの」



知人の出張仕事に同行し、その夜、宴席にて海鮮三昧を戴いた。

新鮮な伊勢海老をはじめ、活きイカ・アワビ・生ウニなど、
なんとも豪華な料理を前に、筆者の貧しい胃袋は大感激である。

ところで、その伊勢海老の盛皿の脇に、またもや不釣合い?な光景が。。。
そう、将棋指しには、よもやコンパニオンさえ不要?なのである。

先日の「NHK将棋講座」にて、講師の橋本七段が怪しげな?(笑)格好にて、
「棋士は海水浴に行く時でも、ビーチに将棋盤と駒を持参する」
と言われていたが、まさしくそれを実践していると言えようか。

使い込まれた盛上げ駒は、その部屋の明かりに灯影され、
何とも言えない妖しげな光沢を醸し出す。
愛好家とっては、食卓での装飾としても十分に楽しめるものである。

食事の後は、もちろん対局にて勝負!
お互いに泥酔しての酩酊?対局は、見事にキッチリ負かされる。

やっぱり、コンパニオンにしとけば良かったかしら?(笑)

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「升田幸三」

先日、NHKにて「あの人に会いたい 升田幸三」が放送された。
「新手一生」を身上とし、「一生創作」の姿勢を貫いた、
将棋界を代表すると言っても過言ではない、昭和の大棋士である。

冒頭での開口一番、「将棋は人生だ」と言う。
いかにもこの先生だからこそ、似合う言葉ではないだろうか。

放送の中で、特に印象に残ったのが「運」についての言及。

「『運』というものは、確かに大事です」
「成功者は、その運を生かしておりますね」

「それから『勘』ですね」
「あれは分析すると『甚だしい力』とあります」

「それで『技』がしっかりしてなきゃならん」
「いくら『勘』が良くても、技術が・・・」

「あとは『根』ですね」

「まあ、『運 勘 技 根』と、わたしは言っておるんですが」

升田先生は、論説においても大変に達弁である。
まさしく大天才たる所以の、含蓄あるお言葉であろう。

余談だが、個人的に関心を引いたのが、昭和27年・木村名人との王将戦の映像。
盛上げ駒が映るが、現代の大型化した駒とは異なり、薄く小振りな感じの駒である。
時代や作風からして「豊島(龍山)作」だと推測するが、どうだろうか?
筆者自身が薄い駒形が好みなので、あの低く、盤に貼りついた様な光景が、
いかにも「指す」に形容されるようで、大変に味の良い趣を感じた。

升田幸三 実力制第四代名人。
日常では、日に300本の煙草を吸い、平均3升の酒を飲むと言う。
将棋の実績では、巨人・大山康晴十五世名人には及ばなかったが、
以前の記事でも触れたように、理想主義は現実主義に敗れるものである。
しかし、その抜群の個性や人間味に、今なお根強いファンは多い。

1991年(平成3年)73歳没。
もう、こんな棋士は現れないかも知れない。

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将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
将棋盤・駒・棋具に精通?
几帳面な性格?のO型。
愛機はD300(Nikon)


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