
日向榧の碁盤と将棋盤。
それにしてもこの将棋盤の「アテ」は、なんとまぁ激しいものであろうか。
ここまでくると、逆に好き嫌いもあるかもしれない。
一般に囲碁の愛好家よりも、将棋の愛好家の方が「アテ」を好むと言われる。
確かに名盤でも「アテ」で真っ赤な碁盤はあまり見た事はない。
個人的にも、写真右の碁盤程度の「アテ」が好みではある。
ちなみに、写真左の将棋盤のような木口を鉋仕上げするのは相当に骨が折れる。
筆者も鉋を挽かせてもらった事があるが、普通の榧材でも大変な技術を要するのに、
「アテ」の強い木口は特に堅くて、へとへとに疲れてしまった経験がある。
現在ではペーパー仕上げをされる職人も多いらしく、納得出来ない訳でもないが、
このような高等技術を持たれている職人がだんだん少なくなってくる事は、
我々棋具ファンにとっては、誠に寂しい時代になってきたと感じざるを得ない。。。
[2回]