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「火の玉流と自然流」

10日に行われた順位戦C級2組最終戦にて、現役最高齢(73歳)の有吉九段が勝利され、
4勝6敗で残留・現役続行を決められた。

大変に喜ばしいニュースで、個人的にこの対局は
先日のA級順位戦最終局に匹敵するほど注目していた。
対局は臆することなくのびのびと、まさに「火の玉流」を彷彿させるような攻め将棋で、
終始圧倒した将棋のように感じた。

「最後の1局になるかもしれないので一生懸命指した」
「将棋が好きなので、あと1年指せるという喜びは大きい」

有吉先生のこの言葉にとても感慨深い感動を覚えたのは、果たして自分だけだろうか。
来期も、「火の玉」からさらに「豪の炎」のような攻め将棋を楽しませて頂きたいと思います。

一方で「棋界の太陽」こと、中原十六世名人が現役引退を表明された。
当ブログでも、過去の記事にてご病状の経過を案じた記述をしたが、まさかの引退だった。
まだ61歳。早すぎる大巨人の現役終止符劇に、またひとつ大きな時代の変貌を迎えた。

「前進できぬ 駒はない」

我が家に掛かる名人の色紙。
自分もこれから、あらゆる事に対して「前進」して行こうと思います。

長い間、大変お疲れ様でした。
お体をご自愛されて、ごゆっくりとご静養ください。

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「開雲書」

個人的に書道にも強い関心がある。
なので、必然的に駒の書体にも興味の目がいってしまう。

代表的な駒字にはそれぞれ「字母」が存在するが、
駒師の感性などによってその表現方法は異なり、
同じ書体であっても全く別の駒のような雰囲気となって完成するものでもある。
当然ながら、それぞれの得意書体もあるだろうし、
「この書体ならこの駒師」といった人気や個人的な好みもあるだろう。

その中で、ちょっとした興味を持っているのが「棋士の書体駒」である。
有名なところでは「関根書」(これは龍山書だと言われているが)や「木村書」「大山書」。
少しマニアックなところで「原田書」「中原書」「谷川書」といったところだろうか。

個人的に大山先生の書は好きで、直筆色紙や免状、置駒・彫埋駒なども所有しているのだが、
専門家の見解では一番の堪能書家は原田先生であると言う。(これは当然だが・・)
しかし、谷川先生の書も、ご人物同様にスマートで独特の妖艶?な雰囲気があって
好きな書字でもある。

そして、最近魅せられた棋士書体は、女流棋士でありながら、
書道の師範資格も持たれている、石橋幸緒女流王位による「開雲書」である。

「石橋書」の銘もあるが、「開雲」は石橋先生の書道家としての雅号であり、
こちらの方が「書家」としての意もあるので書体に合っていると思う。
現在でも、この書体を製作されている駒師の方は数名おられるが、
写真の駒を初めて拝見した時には、その書体の表現力に強く惹きつけられてしまった。
しかし、仮にこの駒で自分が将棋を指したら、その書体の迫力に魅せられて、
集中出来ずボロボロに負けてしまうに違いない!
(などと駒のせいにしているのでは、とても上達など望めません。。。)

ところで、木村十四世名人以降、歴代の永世名人は全て「駒字」を残されている。
近い将来、「森内書」や「羽生書」の駒字も登場する時が来るのだろうか?

そして二十世名人の行方は。。。
個人的に、この永世名人位には(佐藤)康光先生こそが相応しいと思っている。

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「将棋界の一番長い日」

A級順位戦最終局。
毎年、この日を楽しみにしている。
昨晩は深夜まで観戦し、おかげで今日は寝不足である。

今年のA級順位戦最終局で一番の注目を集めていたのは、名人挑戦権の行方ではなく、
谷川先生の降級危機ではなかっただろうか?
あの中原先生に次ぐ永世名人が、初めてA級から陥落してしまうかもしれない・・。
応援掲示板でも、谷川先生に宛てたメッセージが沢山寄せられていた。

しかし結果は5局中、一番早い終局で谷川九段の勝ち。
相振りの戦形は予想外だったが、あの▲9三桂成のタダ捨ての妙手!
解説の山崎七段も言われていたが、まさに谷川流の「カッコイイ」手である。
さらに▲5六金~▲4七金~▲4五銀には、谷川先生のA級残留への執念を感じた。

もうひとつ忘れてならないのが、タイトルホルダーの深浦王位の降級である。
タイトル戦などで、あれほど羽生先生に対して善戦している筆頭棋士であるのに、
何故かA級には残留出来ない。それほどまでにA級とは恐ろしい・・・。
B1が「鬼の棲家」なら、A級は「超人の棲家」と言ったところか。

一方で、2度目の名人挑戦を決められた郷田九段。誠におめでとうございます!
あと2局(プレーオフ)を観たかった気持ちもあったが、
5局中、個人的に一番面白かったのが郷田×木村戦だった。
羽生名人にとっても決して楽な挑戦者ではないと思うが、
一昨年のようにフルセットでの激戦を期待しております。

尚、A級順位戦最終局5局に使用された駒(駒箱・駒袋・揮毫入平箱含む)
を販売するという企画が初めて行われたが、
これについては、当方はあえて「ノーコメント」とさせて頂きます。。。

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「長禄」

駒には古来より沢山の書体が存在するが、
駒師の方々の様々な創意工夫のご尽力などにより、
現代では数多くの新書体も誕生している。
中でも、何とも形容し難い不思議な魅力を持っているのが「長禄」である。

昔、静山の「長禄」を拝見した事があるが、
その時も不思議な感覚(誘惑)に襲われた事を今でもよく覚えている。
おそらく自分が単なるコレクターだったなら、即購入していたかも知れない(笑)

一方で、この書体は「縁起書体」とも呼ばれ、
実際に自身でも写真の駒を初めて見た時に偶然出会った方々とは、
以来貴重な友人関係として良きお付き合いをさせて頂いており、
まさしく良縁を授けて頂いたものである。
この駒もその時の友人が入手されたので、
お陰でいつでも拝見する事が出来る。(これもご利益かな?)
いやはや、あの時静山買わなくて良かったです(笑)

ちなみに「長禄」と「長録」とがあるが、前者の方が歴史が古く元祖であると言う説と、
後者の方が「豊島字母帳」に記載されているので正しいと言う説がある。
そこで「禄」と「録」を辞書で調べてみたが、「禄」は昔で言う「お給金(給料)」の意であり、
「録」はご存知の通り現代常用語で「写す」「記録する」などの意だった。
個人的には「縁起駒」と呼ばれているからには
「禄」の方が趣に合っていて良いのではないか?と思っている。

ところで、この「長禄」駒で実際に将棋を指してみたら一体どんな感じなのだろうか?
「指し駒志向」の自分としては、以前より
「是非一度、この駒にて将棋を指してみたい!」と強く思っていた。

今度その友人宅を訪ねた際には、こっそり「布盤」と「お酒」でも持ってって、
真剣に嘆願してみようかと企んでいる。。。

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「名言」

子供の頃「ブルース・リー」が好きだった。

現在では、映画だけでなく彼のプライベート映像などもあるが、
その中でサンドバックで稽古する映像を観た事がある。
一見すると現代の格闘家と比較して細身な体格ともとれる彼だが、
自分の体格ほどあるサンドバックを凄まじいパワーで大きく高く蹴り上げる。
その姿はまさに「乾坤一擲!」
あの体格でどこからあれほどのパワーが生まれるのか?
更に、あのしなやかな体格から生み出されるバネのある超スピード!
もし彼が現代の総合格闘技に出場したら、
圧倒的な強さで優勝してしまうのではないだろうか。

その似た?タイプに「イチロー」がいる。
彼も大リーガーとしては決して大柄ではなく比較的細身な感じではあるが、
全くパワー不足を感じさせない「走・攻・守」揃った超選手である。
彼のあらゆる角度からミートさせる振り子打法のバットは、
ブルース・リーの蹴りを彷彿させるものがある。(気がする)

そのブルース・リーには、あまりにも有名な名言がある。

「Don't think!Feel」 ”考えるな!感じるんだ”

少年に蹴りを教える映画の1シーンだが、一説には彼のアドリブでの台詞との事。
ならばこの言葉にこそ、超一流たる稽古の極意が隠されているのではないか?と感じた。

「そう言えば、あの羽生先生も”イメージで読む”とか言われてたな」
「よし、将棋に活用してみよう!」

素直?な単純バカは、早速「24」にて荒稽古!
その結果は勝ったり負けたり・・、う~ん・・まだよく実感できない・・。
所詮、凡才には無効な稽古法なのだろうか?

以前、全国区の某・アマ超強豪の方からの指導で「15分で指しなさい」とご教授頂いた。
浮気してすみません。。。またそのように鍛え直します。。。

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【自己紹介】
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