“将棋名人400年”に記念される第70期名人戦七番勝負は、4勝2敗で森内名人の防衛にて閉幕。
フルセットでの決着が見れなかったのは個人的に少し残念だったが、終わってみればシリーズを通して名人の圧勝といった感じで、特に最終局、第6局での名人の終盤の正確無比な寄せは非常に印象的だった。
一方の、惜しくも敗れた羽生二冠。
最近は、中盤~終盤での構想などで若干信頼感が薄れてきたような評判も囁かれているが、
終局後はどこか力無くうなだれ、まさしく無念という表情をされていたのが強く印象に残っている。
まだ名人戦が終わったばかりだが、今後の将棋界の構図にも、ちょっと興味が及ぶところとだろうか。
ちなみに、筆者はこの第6局の前夜祭と2日目に現地参戦。
今回は特にキャスティングが豪華で、まずは名人・A級11名のうち、何と半数以上の6名が集結。
さらには、先のNHK杯で話題を集めた佐藤(紳)六段と豊島七段が相見えるという状況も魅力的だった。
もちろん会場は大盛況で、400年の記念に相応しいイベントの終幕だったと言えよう。
ところで、会場にはこの春から月刊少年チャンピオンで連載が始まったという「ナリキン!」の作者、
漫画家・鈴木大四郎さんが取材に訪ずれていた。
“将棋とサッカー”のコラボというこれまでに無かった異色の題材に、新たな風を感じさせられる作品である。
筆者もご挨拶をさせて頂いたが、プレゼント用に描かれた
色紙の画力はさすがプロ!
その画力に感動した筆者は、
「今後の作品で盤・駒の美しさを忠実に描写して頂ければ、料理漫画でその料理が食べたくなるように、棋具の普及にも繋がります」
と、ご依頼させて頂いた。
果たして、この先「おしゃぶり王子」が盤上に舞わせる駒は“錦旗”か“菱湖”か“影水”か?
今後のストーリー展開が、今から大変楽しみである(笑)
[12回]
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