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「甦った駒台」

昨日の駒台が修理完了。

だいぶん前に中古品にて譲り受けた駒台で、木味は最高なのだが、
ウレタン系の塗装で、シミや塗装のムラ・塊り跡など、
以前より「仕上がりの悪さ」が、どうにも気になっていた。

彫刻等や爪楊枝など、あらゆる道具を使用して丁寧に塊を取り除き、
ペーパーを加工し、割り箸や当て木を用いて、隅々まで磨いてゆく。

仕上げには、今や全く使用する事もなくなっていた「ツバキ油」を利用し、
細部には綿棒を用いるなどして磨き込み、最後に入念な空拭きである。

「拭き漆」の柔らかな質感とまではいかないが、木肌は鏡面のようになり、
写真のように、駒の柾目まで映りこむ程の仕上がりである。

ドンナモンダイ!(笑)

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「モッタイナイ」



「島桑杢・駒台」を手直しする風景。

相変わらず「棋譜」よりも「棋具」の方が気になっている始末で、
まったく勉強に身が入ってない証拠である。。。

日頃より少々の事なら、たとえ「影水」の駒だろうが「日向榧」の名盤だろうが、
棋具は自分で修理・手直しをしている。

中でも磨きの仕事は、本職の方からもお墨付きを頂いたほどの腕前?で、
このあたりは、さすがに職人の血が流れている所以と言えようか(笑)
ちなみに盤の「ロウ引き」道具なども、一丁前に自作したモノである。

修理に使用する道具は「ペーパー」をはじめとして、「彫刻刀」くらいの刃物や、
「割り箸」「爪楊枝」「綿棒」「毛抜き」など、身近にあるものは何でも利用する。
出来る事は自分自身で手を加える事で、ますます愛着も湧いてくるものである。

しかし、人によっては「名工品に手を加えては価値が無くなる」と唱える方もいる。
特に「駒」の世界では、たとえ修理でも先人の作品に手を加える事を嫌う職人は多い。

個人的な感覚だが、筆者はこの考えには否定的である。
棋具に限らず、道具は大事に使用し、傷めば修理・再生する事は大切な事だ。

確かに「駒」の場合、現存の状態を維持しておきたい気持ちも理解は出来る。
そのような思想を持たれている方々の多くは、「駒」を資産的な視点で捉え、
その「資産的価値」や「芸術的価値」を重視されているのだろう。
歴史家や研究家、富裕層のコレクターの方々なら当然かもしれない。

しかし、筆者は富裕層や芸術家でもなければ、コレクターとも自覚していない。
単に、安くはない金額を払ってまで購入したのに死蔵させたくないだけである。
従って、筆者のような低所得層者には無縁の話と言えよう(笑)

昔からの「モッタイナイ」という言葉は、今更ながらの名言なのである。

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「今、思ふ」



15年ほど前に、天童に行った時に購入した彫埋め駒。
平成一桁時代、まだまだ世間の景気が良かった頃である。

当時の筆者は盛上げ駒こそ1組所有していたが、駒にはそれほど造詣がなく、
「ここらで少し模様(斑・杢)のある駒が欲しいな」くらいの感覚だった。

色々拝見していると、お店の方より、
「この駒は良い木地ですよ」
「大阪あたりなら20万くらいするでしょう」
と言われ、紹介されたのが写真の駒。当時の価格は15万円だった。

新品時の駒はまだ白っぽく、クッキリとした柾目が単純にキレイだった。
見ているとだんだんその柾目の清涼感に惹かれ、結局この駒に決めた。

それから現在まで使い込んできたこの駒は、適度な飴色に育った。
今にして思うと、この駒は「赤柾」とは言えないまでも上質の柾目だったと思う。

さらに「大阪で20万」と言われたので、浮いた?5万で駒箱も購入。
駒を柾目にしたので、駒箱は当時初めて見た派手な材を選んだ。

こちらも後年に判明した事だが、駒箱は天童の吉田宏介師の作品(タモ材)だった。
当ブログの初回記事「ご挨拶」の写真右端の駒箱がそれで、
今にして思うと、「タモ」の中でも杢目の詰んだ中々の良材である。

その後、「棋道」から脱線?して「棋具道」へと転換してしまった自分だが、
「将棋」に愛情をもって取り組んでいる事に間違いはない。

当時、ロクな知識もなく購入した棋具だが、天童の良いお店にも恵まれ、
現在でも大切に思えるのは、今にして思うと大変幸運な事である。

これはきっと、将棋の神様の御計らいに違いない(笑)

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「ブックフレンド」



写真は筆者の勉強?風景。

通常では別室にて脚付き盤を使用しているが、暑い夏や寒い冬は、
空調の効いた居間にて、熊澤良尊師・作の「将棋チェスト」を使用している。

ところで、横に置いてあるのは「ブックフレンド」なる書見台。
先日、ある方の自宅にお邪魔した際、大変便利の良さそうなこの道具を知った。

「良い」と思ったモノは、即実行に移すのが筆者の流儀である。

何事にも「形から入る」筆者の行動力は、その日の晩に同商品を見つける。
正式名「ブックフレンド」というこの商品は、発売当初から改良に改良を重ね、
現在の最新版は(おそらく)3代目である。※ちなみに写真のは(おそらく)2代目。

この他にも様々なタイプ
があり、本来は「介護商品」に属するようだ。

これまでは、主にパソコンに棋譜を読み上げさせて棋譜並べをしていたが、
たまに古い棋書を引っ張り出して勉強したりする事もある。

この場合、胡坐をかいて足の上に棋書を置いて棋譜並べをする訳だが、
コップの水滴などが大事な本に落ちないように気遣いながら勉強する必要があった。
これでは気が散り、タダでさえ出来の悪い筆者のオツムには酷な話である。

しかし、この「ブックフレンド」を活用する事により、上記の問題は払拭された。
しかも神聖な盤の前では、キチンと正座をする事も可能だ。

あとは、如何にして盤・駒の魅力に困惑されないかが問題である。。。

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「後評」

前回の記事「太刀盛り」について、ある高名な方からお知恵を頂いた。
盤の目盛り法に「筆目盛り」なるものがあると言う。

「太刀」「ヘラ」「ピアノ線」etc・・・などは知っていたが、「筆」とは驚いた!
現在でもその職人が存在されるのかは不明だが、
果たして「筆」で精巧な直線が引けるものなのだろうか?
駒の盛り上げ技術よりもはるかに難しい、まさに「神業」と言えるだろう。
一度、その盤を拝見してみたいものである。


次に「女流棋士」の記事についての賛同?意見。
現在の晩婚化~少子化の主な原因は、女性の社会進出が盛んになったせいとの事。

一理あるとも言えるし、男性側の原因も無いとは言えないのではないか?
現代では「草食系男子」なる言葉が世間を賑やかせ、世の男子諸君は
大変に軟弱になってしまったものである。

確かに男性と言えども、現代の万物規制社会においては「士気」をそがれる境遇も多い。
社会の責任のみにしてはいけないが、こんな時代背景もひとつの要因なのかも知れない。

昨今の不景気で、現代社会では進出目覚しい女性達も大変厳しい状況である。
最近では、昔のように「男性社会にすがって生きる方が楽」という意識も
復活の兆しをみせていると言う。

まったく女性とは、何とも「したたか」な生き物である(笑)


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ご意見を頂いた方々、誠にありがとうございました。
また、お知恵や叱責?の程、よろしくお願い致します!

メール:syogiblog@yahoo.co.jp

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将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
将棋盤・駒・棋具に精通?
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