「ボーナス」
サラリーマンにとって、この言葉は大変魅力的な響きである。
一方で経営者の方にとっては、昨今の景気情勢では大変頭を悩ませる問題でもあるだろう。
米国では、政府管理下で経営再建を進めている米保険大手
アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)による
総額160億円にものぼる巨額ボーナス問題が取り立たされている。
これに対し、米上院財政委員会のグラスリー共和党筆頭理事は
「経営陣は日本の例にならって辞任か自殺を選ぶべきだ」と強く非難した。
1億円以上の受給者が73人にものぼるとの事で、
まあ、支援している側の気持ちも分からなくはない。
それにしても「自殺せよ」とは、非常に過激な発言である。
問題がどうあれ、日本ならまず間違いなく発言側が非難されるだろう。
いかにもアメリカらしい自由な発言と言えよう。
反して現在の日本では、ありとあらゆる事に対してあまりにも窮屈な環境にあり、
個人や企業は萎縮してしまっていて思い切った行動がとれない。
これではかつて「イケイケ」で高度経済成長を果たした頃のような、
勢いのある復活成長は望めない。
WBCも日本は韓国に負けた。
韓国のプロは日本のように「高校生に直接指導してはいけない」などの規制は無いと言う。
オープンで自由な育成環境が、あのように強力で優秀な選手たちを生んだのである。
日本は団塊の世代の方々による懸命の努力で、世界一の経済大国となる事が出来た。
しかし行き着き、飽和状態を超え、たどり着いた現代社会では、それを保守したいが為の、
多くの「格差」や「規制」の副産物を生み出してしまった気がしてならない。
このままでは日本は人口も減り続け、新興国にもますます喰われていってしまうかもしれない。
政権争いなどどうでもいい事である。
富裕層の人々の言動が、国の舵取りを担っている事すらが間違っている。
個人的には「規制緩和」無くして「経済再生」は有り得ないと思っている。
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