忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「島桑」3



根杢材の島桑四本脚隅丸駒台。
一般に、老樹(古木)の証とも言われる「黒味」の効いた、大変素晴らしい木味である。

駒台の隅丸造りは好みの個人差もあるが、盤側に対してアタリキズが付きにくく、
実用的だと考える方もおられるようだ。

もっとも隅丸ではなくても、これ程の駒台と釣り合いのとれる盤なら、
ハナっからキズが付くような手荒な扱いはしないものだと思うが(笑)

それにしても、この駒台の天板は少し珍しい木目である。
一体どの部位をどのように木取りすれば、このような木目が表れるのか?

このあたりも、指物師の優れた感性による高等技術と言えるのではないだろうか。

拍手[0回]

PR

名人戦 第三局!

三局目に突入した第67期名人戦七番勝負。
二局目まで矢倉勝負だったので、「もしかして七局全部?」てな事はなく、
最近では珍しくなった?8五飛戦法となりました。

名人戦が全局矢倉だったのは、大山×升田、中原×加藤戦ぐらいなものではなかったか?
現代の多様化した将棋戦法の中では、両対局者の特別な「意地!」でもない限り、
すべて同一戦形での番勝負などは、実現不可能と言うものだろう。

さてさて、今回の封じ手(バクチ)ですが。。。
皆様の予想は▲2三歩(大本命!)や▲3五歩。

涙が出そうなくらい空しくてショーモナイ予想ですが、
後手からの急な攻めは無いと錯覚して、ここは▲2四歩とタラしてみませふ。。。



拍手[0回]

「島桑」2



古木材の島桑駒箱。
いずれも色濃く味わい深い、自分好みの素晴らしい木味である。

それにしても「隅丸造り」とは大変な技術だ。
写真の駒箱は約四分ほどのR角だが、これは別の見方から言えば、
側部には、約「倍」の厚材が必要という事になる。
希少な島桑の杢材をトンデモナク贅沢に使用するという、
ある意味、「バチアタリ?(笑)」的な超高級品とも言えよう。

そう考えると、隅丸駒箱を今以上に愛してやりたくなりませんか?

名工品はR角があるにも拘らず、上蓋の向きを90~180度変えても、
「スーッ」と引っかかる事なく、上品かつ美しく落ちてゆく。
名人指物師の精巧な仕事には、このような熟達された技術が垣間見れ、
今更ながら、ただただ敬服させられるばかりである。

そう考えると、隅丸駒箱を手放したくなくなりませんか?

以上のような要因から、価格帯が比較的高額になるのも当然である。
更には、製作されている(出来る)職人も決して多いとも言えない。

そう考えると、隅丸駒箱を自分で造ってみようとは・・・思わないですね。

拍手[1回]

「島桑」

駒木地ではスッキリとした柾目系や薄斑が入る程度など、
比較的地味でおとなしい木地を好む自分だが、
逆に盤材では、日向榧のアテのような派手な木味の方が好みで、
駒台や駒箱にも同様の感を持っている。

駒台や駒箱には様々な銘木材が使用されるが、中でも「黒柿」材など、
孔雀杢の何万本に1本しか表れないという希少性も含めて考えると、
まさしく最高級品に位置付けられるのではないだろうか。

しかし、筆者が個人的に一番好きな盤側材は「島桑」である。

「島桑」の最大の魅力は、杢の木味もさる事ながら、
何と言ってもその美しい「テリ」にある。
盤側に合わせた「島桑」の木味は、まさしく王道の貫禄があり、
その美しい木肌は長期に渡り使用していても全く飽きがこない。

それどころか経年の愛用でだんだんと色合いも濃くなってゆき、
真新しい木肌の頃の「テリ」は隠れてしまう事なく、
新品時とはまた違った、なんとも奥ゆかしい味わいを魅せてくれるのである。
この多少色濃くなった木味の方が個人的には好みでもある。

写真の駒箱はまだまだ新しい木味だが、駒や駒台同様に、
乾拭きするなど自分好みの木肌に育てていきたいと思っている。

余談だが、この駒箱の愛用過程で最も気を付けなければいけないのが
「カマエ」部の日焼け。

真夏の女性の水着痕のように、百年の恋も冷めてしまいかねないのでご注意を!


拍手[2回]

「剛腕」

「剛腕」という言葉が好きだ。
いかにも力強く、少々不利な局面でも強引に勝負を制するような豪傑なイメージがある。

昨日の名人戦第二局は、双方1分将棋におよぶ長手数の大熱戦!
その終盤で、勝利を確信した時に出ると言われる羽生名人の「指のフルエ」を前に、
最後まで粘り強く、力でねじ伏せ、見事に逆転勝利を収められた郷田挑戦者。

これぞ郷田将棋の真骨頂!
まさしく「剛腕」と呼べるに相応しい将棋ではないだろうか。

一方の敗れた羽生名人。。。
かつて「正確無比」と称された羽生先生の終盤だが、
個人的に、最近では意外にも小ミスが目立つような印象もある。
若手棋士の台頭が進む中、まだまだ第一人者として君臨し続けて頂きたいものである。

ところで、またもや封じ手はハズレ。。。
「穴」狙いなので当然とも言えるが、何とも空しいバクチである(笑)

拍手[0回]

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

プロフィール

【管理人】
歩兵

【趣味】
将棋全般・カメラ・書道

【自己紹介】
将棋盤・駒・棋具に精通?
几帳面な性格?のO型。
愛機はD300(Nikon)


←☆管理人へメール☆

PR

最新コメント

[09/17 秋吉]
[09/16 hisanobu etou]
[09/05 まるちゃん]

最新トラックバック

ブログ内検索

※当サイトに掲載されている記事や 写真等の無断使用は禁止致します。

バーコード

アクセス解析

忍者アナライズ