連盟のHPにて「女流棋士会分裂の経緯・公式見解」が公開されている。
まずもって、女流棋士が無給・無保険であることは知らなかった。
あまり経緯等を把握していないので、詳細は理解出来ていないが、
この件について、勝手ながら個人的な感想を述べさせて頂きたい。
まず、「奨励会三段リーグを卒業した者を正会員とする」という連盟の意見は当然である。
近年でこそ、アマチュア編入制度など、その「柔軟性」を示してきた連盟だが、
至極・勝負の世界である以上、実力が伴わなければ正会員になれないのは仕方ない。
これまで多くの実力ある奨励会員でさえ、涙を呑んで退会されていった方も多い。
正会員になる為には、男女を問わず、誰しも実力で勝ち取るしかない。
そこに「女性だから」といった好都合は存在しないのである。
反面、少なからず将棋界への関心や普及面でも一役担っている女流棋士に対して、
無給・無保険は、あまりに不遇とも言えよう。
ビジネスの世界では、女性層の集客を大変重要な点に位置づけている。
もし、女流棋士が存在していなかったら、将棋人口は今より確実に少ないだろうし、
その棋界への貢献度は、決して無視できないものである。
一案として、女流にもリーグ(順位)戦があるので、ある一定の上位棋士は「準会員」
とするなど、全体のスキルアップにもなるような、こんな制度はいかがだろうか?
昨今の男女情勢では、実力ある女性の台頭が目覚しくなってきた。
実力のある者は、男女を問わず、世間はどんどん認めていくべきである。
ただ、そうである以上、女性は最後まで女性である事を盾にすべきではない。
一般社会でも、まだまだ女性の不遇面も散見されるが、反面、女性の優遇面も存在する。
必ずしも、女性にとって不利ばかりの世の中ではないのである。
古くから「男女は同権でも、同質ではない」と言われる。
男女がお互いの「質の違い」を理解し、尊重しあえる世の中になって欲しいものである。
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